「悪縁を切り、良縁を結ぶ」。そんなご利益で知られるのが、京都の「安井金毘羅宮(やすいこんぴらぐう)」。この日は朝早く起きて、祇園の街を散策しながら参拝へ!
ここぞという時に効果絶大とされ、全国から参拝客が絶えない安井金毘羅宮。別名「縁切り神社」とも呼ばれ、境内は何だかちょっと怖い雰囲気・・。
今日は、そんな安井金毘羅宮の見どころから正しい参拝方法まで、たっぷりとご紹介します。
- 安井金毘羅宮の歴史
- なぜ「縁切り神社」に?崇徳天皇の悲しい過去に迫る!
- 本殿に参拝!怖すぎる願掛け絵馬に驚愕
- まるでモンスター!安井金毘羅宮のシンボル「縁切り縁結び碑」
- 願掛けの手順をご紹介!「形代の書き方&碑のくぐり方」も♪
- *追記*効果を実感したエピソード
安井金毘羅宮の歴史
安井金毘羅宮は、京阪「祇園四条駅」から徒歩10分程。花見小路を通り、風情あるお茶屋通りを抜けた先にあります。道が複雑なため、辿り着くまでに迷子になるのはいつものこと(笑)
この日は小雨が降るなか、安井金毘羅宮に到着しました!「縁切り」というワードも頭をよぎって、鳥居をくぐるのも何だかちょっと緊張しますね。
安井金毘羅宮へは、何年か前に友達と訪れて以来。その時は友達が途中で気分が悪くなり、そそくさと境内を後にした思い出が・・!やはり色んな人の念もあるのか、人によって合う合わないはあるようです。
さて、まずは安井金比羅宮の歴史を簡単にご紹介しましょう。
安井金毘羅宮は、藤原鎌足が創建した藤の木を植えた「藤寺」がその始まり。平安時代末期、崇徳天皇はこの寺院の藤を気に入り、寵愛する女性・阿波内侍(あわのないし)を住まわせました。
しかし崇徳天皇が上皇の時、保元の乱が勃発。崇徳上皇はこの乱に巻き込まれ、四国へ流罪に。その後、世の中を強く恨みながらこの世を去ります。
崇徳上皇の死後、京都では災害が多発!ある日、藤寺に籠っていた大円法師(だいえんほうし)は、往時の盛況を懐かしむ崇徳上皇の夢を見ます。
この話を聞いた後白河法皇は、藤寺を立派に改築し、光明院観勝寺(こうみょういんかんしょうじ)を建立することで崇徳上皇の冥福を祈ります。
光明院観勝寺は応仁の乱で荒廃しましたが、元禄8年(1695年)に太秦安井にあった蓮華光院を当地に移建。その鎮守として崇徳天皇に加え、讃岐の金刀比羅宮より勧請した大物主神と源頼政公が御祭神として祀られました。
明治維新の後、蓮華光院を廃寺し「安井神社」と改称。更に「安井金比羅宮」と改められ、現在に至ります。
なぜ「縁切り神社」に?崇徳天皇の悲しい過去に迫る!
さて、それではなぜ安井金毘羅宮は「縁切り神社」と呼ばれるのでしょうか?
それは、御祭神である崇徳天皇の悲しい過去に遡ります。崇徳天皇には、先程の阿波内侍という愛する妃がいました。しかし2人は戦乱で離ればなれに。その後、再び会うことはなかったそう。
「皆が自分のような悲しい境遇にならぬよう、男女の縁を妨げる全ての悪縁を切る」そんな崇徳天皇の切なる想いが、「縁切り神社」と呼ばれる由縁になったのだとか。
男女の縁はもちろん、人間関係、病気やお酒、ギャンブルなど、参拝者が望むあらゆる悪縁をばっさりと切ってくださるのだそう。
誰にでも、断ち切りたい縁ってありますよね。でも、自分ではどうしようもない事もあるはず。そんな時は、思い切って安井金毘羅宮へ参拝に訪れてはいかがでしょうか?
本殿に参拝!怖すぎる願掛け絵馬に驚愕
境内に入ったら、まずはご本殿に参拝です。
こちらで、しっかりと自分の「切りたい縁・結びたい縁」を神様にお伝えしましょう!
この日は早朝にも関わらず、1人で来た女性参拝客が私より先に2名いらっしゃいました。
お1人の方は、本殿前で10分ほど手を合わせる熱の入りよう。横でチャリンとお賽銭を入れるのも気が引けたので、しばらく私は境内をウロウロ(笑)やはり皆さん真剣に願掛けをされているようです。
本殿横に目をやると、そこには大量の絵馬が。実は、この絵馬に書かれている内容が怖いんです・・!
怖いもの見たさで覗くと、「〇〇さんと〇〇さんが別れますように」など、血の気がサァーッと引く絵馬ばかり!はっきり言って、読めば読むほど気分が落ちます(笑)
みなさん、興味本位で覗くのは要注意ですよ~。遠くから眺めるのがオススメです!
ちなみに「カップルが一緒に参拝すると別れる」という噂があるようですが、「良縁のカップルであれば、縁は切れない」との事なので、ご安心を!むしろ、「仲が深まる」と公式HPにはありました。(良縁なのかは神のみぞ知る・・!)
早くも、ただならぬ空気を感じさせる安井金比羅宮。さらに境内の奥へと、足を進めましょう。
まるでモンスター!安井金毘羅宮のシンボル「縁切り縁結び碑」
安井金比羅宮と言えば、お札(形代)の貼られた真っ白な「縁切り縁結び碑」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
この日も、碑には無数のお札が貼られ、まるで毛むくじゃらの白いモンスターのようになっていました(笑)いやはや、すごい迫力!
元々は、穴の開いたシンプルな石なのですが、人々の願掛けによってご覧の通り!お札が溜まると、定期的にドカッと剥がされます。
この穴をくぐって願掛けを行うんですが、ロングヘア-の方が穴から出て来ると、髪がワサァッと顔を覆い、それに毎回ドキドキしてしまう私です(笑)
願掛けの手順をご紹介!「形代の書き方&碑のくぐり方」も♪
さて、それでは正式な縁切り&縁結び祈願の手順をご紹介しましょう。
本殿参拝後は、「形代(かたしろ)」を記入します。形代とは、碑に貼られた「自分の身代わりのお札」のこと。本殿横のテーブルで記入できますよ。
形代を下記の手順で記入し、縁切り縁結び碑をくぐりましょう!
御祈願の流れを簡単にまとめると・・
① ご本殿に参拝。
② 形代に願い事「自分の切りたい縁と結びたい縁」を書きます。一枚に複数の願い事を書いてもOK!書き方に一切決まりはありません。(お志:100円程度)
*住所・名前の記入は不要との事です。
③ 形代を手に持ち、願い事を念じながら碑の表(手前)から裏へくぐる。
④ 同じく形代を持ち、願い事を念じながら裏から表へくぐる。
⑤ 「縁切り縁結び碑」に糊で形代を貼り付ける。
以上!ポイントは形代を先に貼らず、持ったまま穴をくぐること。
私はこんな感じで、形代を記入しました。効果があるかどうかは、後からのお楽しみ!
私の体験談は後述しましたが、周りでも効果があったという報告がちらほら。私の同僚は、「意地悪な職場の同僚が異動した!」と言ってお礼参りをしていました(代わりに入ったのが私なんですけどね笑)。
皆さんも神様の後押しをいただきたい時、是非お参りされてみてくださいね。もちろんお礼参りもお忘れなく!
参拝は終日可能ですが、出来れば安全な明るい時間帯がおすすめです。
夜だとムードはあるものの、ちょっとヒヤリとしちゃうかも・・・!
*追記*効果を実感したエピソード
今回、私は「ブログに閲覧者様が増えますように(読者さんとの縁結び)」とお願いしたんですね。
家に帰ると、ふとブログサーバーを変更しようと思い立ち、今の「はてなブログ」に変更。一週間後、あるスイーツ記事を通じてなんと閲覧数がこれまでの30倍に!
5年間ブログを書いていて、こんなことは初めて。その後も有難いことに、どんどん読者さんは増えています。
行動を起こしたのは自分ですが、神様がその背中をポンッと押してくださったのかもしれません。
※実はその昔、「職場との縁切り」をお願いしたことも。退職願を出したのは自分ですが、しがみつく気持ちをバッサリ切っていただけたと思っています。その後、人間関係で悩む事のない恵まれた職場に出会え、人の優しさに涙しました(本当に辞めて良かった!)。
話は戻りますが、5年間もズルズルと続けた以前のブログサーバーとの縁が切れて良かったなぁと。
「ちょっと怖いな~。」と思ったのが申し訳ない位、願いを叶えて下さったことに感激しました!
(ご参考)京都の縁結びスポットをまとめています。
住所:京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70
アクセス:京阪「祇園四条駅」から徒歩10分
拝観時間:終日拝観可能(授与所は9:00~17:30)
拝観料:自由参拝