9月22日から、晴明神社(せいめいじんじゃ)で「晴明祭」がはじまりますね!
晴明祭は「年に一度、安倍晴明が地上に降り立つ」と伝わる晴明神社の重要なお祭り。あの陰陽師・安倍晴明がやって来るだなんて、何てミステリアスで面白そうなんでしょう。
早速「安倍晴明に会いに行こう」と決心し、晴明祭に行ってまいりました!
安倍晴明が降臨する『晴明祭』
晴明神社は地下鉄「今出川駅」から徒歩20分、もしくは市バス「掘川今出川」から徒歩5分のところにあります。
私は今出川駅から歩いたのですが、わりとすぐに到着したので、歩いてみるのもおすすめです。
さぁ、人生初の晴明祭「宵宮祭」にやって来ました!薄明りの中、大勢の人で賑わっていますね~。
地元の子ども達が提灯片手に町内を練り歩き、お祭りムードを盛り上げていました。何だか見ているこちらまでワクワクしちゃいます。
晴明神社は安倍晴明をお祀りする神社。他の神社ではあまり聞くことのない魔除けや厄除けのご利益があるとされています。
晴明祭が行われるのは9月の2日間。年に一度、地上に安倍晴明が舞い降りるとされ、晴明神社でもっとも重要な祭儀とされています。
今回訪れた宵宮祭は、毎年秋分の日の前夜9/22に開催され、湯立神楽が奉納されます。そして翌日9/23の秋分の日には、例祭とお神輿が氏子町内を練り歩く神幸祭が行われます。
ところで、皆さんは安倍晴明がどんな人だったのかご存知ですか?実は、安倍晴明は平安時代に天皇の側近として仕え、宮殿の異変や遠方での吉凶を言い当てた天文学者。また唐にも渡り、日本独自の陰陽道を確立した陰陽師でもあります。
幼い頃から優秀で、多くの人々から信頼を集めた方だったそう。羽生選手がフィギュアで安倍晴明を演じた事でも記憶に新しいですよね。
そんな安倍晴明を想いながら、早速境内に足を進めましょう!
夜の本殿に参拝!シンボル五芒星も♪
境内に入ると、闇夜にぽっと光る美しい提灯が出迎えてくれました。提灯をよく見ると、晴明神社の☆マークが描かれているのがわかりますか?
この☆マークは、晴明神社の神紋で五芒星(ごぼうせい)と呼ばれるもの。桔梗の花に似ていることもあり、晴明桔梗印とも呼ばれているそう。木・火・土・金・水の五行の考え方が表現されています。
鳥居をまっすぐ進み、いよいよ本殿に参拝です。幻想的にゆらゆら揺らめく提灯がとっても綺麗!神前で手を合わせ、晴明公に魔や厄を取り除いてもらいましょう。
本殿でも沢山の五芒星を見つけることができました。提灯から紋幕まで、まさに☆だらけ!いろんな場所にある五芒星を探してみるのも楽しいですよ♪
無病息災を祈る湯立神楽
宵宮祭では、19時から湯立神楽(ゆだてかぐら)が行われます。湯立神楽とは、湯を沸かした釜に清めの塩と御神酒を入れ、そこに笹を浸した後、勢いよく枝葉を振って湯を飛ばす神事のこと。その湯をかぶることで、無病息災を祈願します。
私が到着した頃には湯立神楽は終了していましたが、代わりに巫女さんによる無病息災を願うお神楽(神様に奉納する舞)が行われていました。
鈴を鳴らしながら、巫女さんが美しく舞っています。お神楽の初穂料は1000円かかりますが、晴明公が降臨する日だけあってお祓い効果も高そうですね!ちなみにお神楽に参加すると、晴明饅頭もいただけます。
シャンシャンッと境内に響く優しい鈴の音色。1人1人の頭上を通って、お祓いをしてくれます。
古の京に誘われるかのような不思議な時間。参拝客もみんな笑顔で楽しそう!盛り上がる晴明神社を眺めながら、晴明公もにっこり微笑んでいるかもしれませんね。
晴明祭は幻想的で楽しかった
晴明神社の境内には、翌日の神幸祭で担がれるおみこしも飾られていました。
金色の装飾が華やかで綺麗ですね。そして中心には、やっぱり五芒星!格好良いなぁ。
神社を出ると、歩道には屋台が建ち並んでいました。まさにお祭りといった風情で気分も盛り上がります。お祭りの定番、りんご飴も発見!この照りが夏祭らしくて良いんですよね~。
金魚すくいの屋台では、子どもが楽しそうに金魚を追いかけていました。自分も昔、お祭りで取った金魚を大切に持って帰ったなぁ、なんて子供時代を思い出します。
日常から離れた雅な夜を過ごせた晴明祭。夜のお祭りだけあって、闇に灯る提灯も幻想的で普段味わえない非日常感を楽しむことができました!
みなさんも時間が合えば、是非晴明祭に参加してみてくださいね。きっとワクワクするような時間を過ごせますよ♪
(ご参考)晴明神社の見どころはこちら!
晴明神社
住所:京都市上京区堀川通一条上ル806
アクセス:地下鉄今出川駅から徒歩12分 or 市バス「一条戻橋・晴明神社前」から徒歩2分
駐車場:なし