京都ぶらり散歩&グルメ手帖

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【梨木神社】縁結びの御神木に染井の水!萩の紅葉美しい境内を散策

紅葉が美しいと聞き、昨年の秋に訪れた梨木神社(なしのきじんじゃ)萩の花が咲くことでも知られる神社ですが、モミジとさまざまな木々が色づく秋は、まさに色彩の宝庫

 

今日はそんな梨木神社の秋の風景から、染井の水やご利益といった見どころまで、たっぷりとその魅力をお届けします。

 

 

鳥居前にマンション!?迷路を行く『梨木神社』

 

梨木神社は、京都御所のすぐ東に隣接する神社。アクセスは、京阪「神宮丸太町駅」から徒歩15分程かかりますが、京都御所をお散歩しながら向かうとあっという間に到着します。

 

さぁ、鳥居の前にやってきました!・・・って、え?目の前、マンションじゃん!このまま真っすぐ行くと、人のお家に入っちゃう。

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この神社とマンションが一体化している構図、どこかで見たような。そう、市比賣神社(いちひめじんじゃ)だ!

 

(ご参考)入り口がマンションと一体化した市比賣神社。

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おそるおそる鳥居をくぐります。すると、左に続く道を発見!

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この道を真っすぐ進むと、おっ御所沿いの小道に抜けました!さらに、迷路のように北(右)へ進んで、東に入ると・・

 

第2の鳥居に到着!2基の鳥居の間に、マンションが建っているんですね。すごい!

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実はこのマンション、梨木神社が社殿修復の資金集めのため、2013年に土地を建築業者に60年の期限付きで貸したことで建てられたもの。60年後には更地となって、梨木神社に返還されるそう。

 

ほぉ、そんな計画もあって、今は境内がこんな不思議な構造になっているんですね。でもこのマンション、すぐに京都御所を散歩できるし、鴨川も近いし、立地最高だと思いません?当然価格もお高いんだろうな~と勝手に想像(笑)

 

さて、梨木神社のマンションの謎が解けたところで、早速境内に入りましょう!

 

モミジに萩も紅葉!境内は色彩の世界に

 

秋の梨木神社には、ここでしか出会えない色彩の世界が広がっていました。

 

モミジの赤に、の黄色からグリーングラデーション紅葉

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初めて見る萩の紅葉。萩の木ってこんなに優しく色づいて、美しいグラデーションを楽しめるんだ!

 

まさに色彩の宝庫。鮮やかですごく綺麗。イチョウが空高く黄色に色づく姿も素敵ですが、目線の高さで色づく萩もすごく良い

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人も少ないので、自分のペースでのんびり紅葉を堪能できるのも嬉しい!

 

あっ、萩の花も咲いていました!紫色の可愛らしいお花です♪

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萩の花の見ごろは、例年9月中旬から10月下旬にかけて。この日は11月末だったのに、一部の木でお花を見ることができました!なんてラッキーなんでしょう。ちょっと興奮(笑)

 

梨木神社は「萩の宮」ともいわれる萩の名所。毎年9月第3または第4日曜日前後には、舞や狂言を奉納する「萩まつり」が開催され、多くの人で賑わいます。秋に訪れてみたくなる、京都の隠れた花と紅葉の名所なんですね。

 

ご利益は学業成就&縁結び♪本殿に参拝

 

紅葉をひとしきり楽しんだ後は、本殿に参拝です。

 

梨木神社は、1885年(明治18)に創建された比較的新しい神社。 御祭神には、明治維新で活躍した三條実萬(さねつむ)公と三條実美(さねとみ)公が祀られています。この2柱は学問・文芸の神様とされ、学業成就のご利益を求めて参拝される方も多いのだとか。

 

萩の紅葉で染まる本殿。本殿中では、なんと結婚式が執り行われていました!

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結婚式に遭遇できるなんて、縁起が良くて嬉しいなぁ。お賽銭箱は撤去されていたので、静かに手を合わせて参拝させていただきました。

 

でも、学問の神様で知られる梨木神社で結婚式?縁結びのご利益でもあるのかな?と思って調べてみたら、その秘密はご神木にありました!

 

こちらが梨木神社の桂のご神木、その名も「愛の木」。葉っぱの形が、ハート型であることから「縁結びのご利益」を授かれると人気なんですって!

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なるほどな~。願いを込めながら、ご神木に優しく触れると恋が成就するのだとか♪私が訪れたのは晩秋だったこともあり、残念ながら葉は落葉していて、ハートは拝めず・・何とも私らしい(笑)

 

縁結びということで、神社にはハート型の縁結び絵馬も!可愛い~。

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ご神木に願掛けして、この絵馬を境内にかければ良縁祈願も完璧ですね♪

 

こちらは、拝殿。萩まつりでは、この舞台で舞や狂言が披露されるんですよ~。

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小さな境内ですが、秋の美しさに惚れ惚れ。心も自然と癒されていきます。

 

京都の三名水「染井の水」に出会う!

 

梨木神社には、京都三名水である「醒ヶ井(さめがい)、県井(あがたい)、染井(そめい)」のなかの1つ、「染井の水」が湧き出ているのをご存じですか?

 

染井の井戸があるのが、こちらの手水舎。三名水の中で、唯一絶えることなく現存する貴重なお水です。

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その昔は、宮中御用の染め物の水として使われていたそう。まろやかで甘みのあるお水は茶の湯にも最適で、今でも月に一度、境内の茶室ではお茶会が開催されているんですって!

 

手水舎の横には、参拝客が染井の水を汲むことができる蛇口がありました。貴重な名水を汲ませてもらえるなんて、すごくありがたいですよね。

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井戸の上には「御神水なので大切に扱って欲しいこと。5リットルを目安に100円を納めましょう」などの注意書きも。きちんとマナーを守って、この大切な染井の水を守っていきたいですよね♪

 

この日は紅葉から参拝まで、秋の梨木神社を目一杯楽しむことができました!人が少ないので、ゆったりお参りできるのも良いですよね。皆さんも自然の移ろいを楽しみに、ぜひ梨木神社を訪れてみてくださいね。 

 

(ご参考)梨木神社のお守りやおみくじ、御朱印情報はこちら!

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梨木神社

住所:京都市上京区寺町通広小路上ル

アクセス:京阪「神宮丸太町駅」もしくは「出町柳駅」から徒歩15分

拝観時間:6:00~17:00(授与所は9:00~)

拝観料:自由拝観

駐車場:月極駐車場あり。満車の場合は、御所の有料駐車場がお勧め