梅雨入りした6月の京都。じめじめと夏の気配を感じる中、一度参拝に訪れてみたかったのが、建仁寺の塔頭「両足院(りょうそくいん)」。
「半夏生(はんげしょう)」という植物の葉が、グリーンから白にお化粧した庭園を楽しめると聞いて、ずっと気になっていたんです。青々とした初夏の庭園を白く彩る半夏生。なんとも爽やかで心洗われる庭園でした!
今回は、半夏生が見頃を迎えた両足院の様子や見所をご紹介!人気の虎のおみくじも引いちゃいました♪
半夏生咲く♪建仁寺塔頭「両足院」初夏の特別拝観へ
両足院は、建仁寺の塔頭。
広大な境内を歩き進めると、まるで隠れ家のような入口を発見!
何だかワクワクする~!一度来てみたかったんです。
通常非公開の両足院。半夏生が美しい初夏は特別拝観が実施され、タイミングが合えば是非参拝したいお寺です。
拝観料は1000円。「せ、せんえん・・!」と一瞬ひるむ我々一行。秋の永観堂と同じ強気の拝観料。
でも、百聞は一見にしかず!「両足院の庭園をこの目で見たいんだ。」と思い切り、いざお参りです。
ご利益は勝運!狛虎見守る両足院の歴史
建仁寺は幾度とお参りさせてもらったけれど、両足院は初めて。初めての参拝って新鮮でドキドキする!
境内に足を踏み入れると、毘沙門天像を祀る毘沙門天堂が。勝利をもたらす仏様として、厚く信仰されているそう。
お堂の左右には、狛犬ならぬ狛虎さんが!毘沙門天のお使いが虎さんなんですねぇ。寅年には、沢山の参拝客が両足院を訪れるんですよ~。
近くで見ると、力強いお顔立ちにドキリッ!虎さんが邪気を払ってくれそう。
龍山徳見(りゅうざんとっけん)禅師を開山とし、臨済宗建仁寺派の塔頭寺院である両足院。かつては知足院という名でしたが、天文年間の火災以降、現在の両足院と称するようになったそう。
境内を歩いていると、色んな虎さんを発見!開運絵馬も可愛らしい♪
参拝後には娘と「虎みくじ」も引いたので、お楽しみに♪
半夏生の初夏の魔法!白く彩られた庭園を散策
さぁ、いよいよ半夏生が見頃を迎えた庭園へ!靴を脱ぎ、書院へと上がらせていただきます。
書院から眺めた庭園がこちら!白くお化粧した半夏生が庭園を楚々と彩り、初夏の爽やかな雰囲気に。
桜や紅葉とは違った、半夏生の白が魅せる庭園。初夏の青々とした葉や苔のグリーンによく映えますね。ピンク色のサツキも可愛い♪
手入れの行き届いた清々しい庭園。こちらの「書院前庭」は、池畔周りの散策も楽しめるのも魅力。
特に、丸い敷石からの景色が綺麗なのだとか。もっと近くで半夏生を観賞しちゃいましょう!
ということで、爽やかな青もみじに癒されながら、庭園をテクテク。
雨上がりの草花の香りが何とも心地良い。
「お、甘い香りがする!」と思ったら、クチナシのお花がすぐ横に。
半夏生をはじめ、季節の花々を感じるのも庭園散策の醍醐味ですよね♪
先程まで庭園を眺めていたお堂正面に到着。庭園奥を高台にする事で、お庭の世界観にどっぷり浸れる仕掛けになってて感動!
半夏生の見頃は、6月下旬から夏にかけて。池を囲むように咲く半夏生がとても綺麗で、6月中旬ながら十分な色づきを楽しめました!
「半夏生の寺」とも呼ばれる両足院。一番美しい瞬間に出会えて嬉しい!
6月と言えば紫陽花に注目しがちですが、両足院の半夏生もこれまた見事です。
開花に合わせて、周りの葉っぱが緑から白く色が変化する半夏生。稲穂のように首を垂れたお花も可愛らしい。
別名「半化粧」とも言われる半夏生。開花が終わると、再び葉っぱが緑に戻るそう。植物って面白いなぁ。
絶景ポイントの丸い敷石に立って一枚。うん、素晴らしい!
半夏生の特性を取り入れ、移り変わる人の心の有様を観る禅の心を表現したという書院前庭。ただ美しいだけじゃなく、深い!
眺めるポイントによって、さまざまな表情を楽しめる庭園。癒されるなぁ。
やっぱり今日は両足院に来て良かった!
敷石美しいお洒落な枯山水庭園も必見!
書院前庭で半夏生に心癒された我々一行。
方丈(本堂)横でも、素敵な枯山水庭園を発見!菱形の敷石に美しい砂山。めちゃくちゃ絵になる・・!
思わず2歳娘を立たせて、写真をパシャリ。なんて贅沢な背景。京都好きの母の影響でで、キャラクターでなく京都の名刹との写真が増えていく娘。大きくなっても一緒に寺社巡りしてくれるかしら(笑)
可愛い名物「虎みくじ」を引いてみたよ♪
さて、参拝をした後は、お楽しみの「おみくじ」ターイム!両足院のおみくじは、めちゃくちゃ可愛くて。
それがこちらの「虎みくじ¥700」。ちょこんと上目遣いで見てくる虎さんが可愛すぎる~!黄色と白、どっちも素敵。
うさぎさんと毘沙門天のおみくじもありました♪毘沙門天みくじとは珍しい!すごく気になる。
可愛らしいマスコット系おみくじは、娘の担当!ということで、娘が引いたのが・・
じゃ~ん、黄色の虎みくじ!パッと目を惹く黄色の虎さんに一直線でした(笑)
しかも大吉を引き当てる強運!狛虎さんの前でお写真を撮らせていただきました♪
愛嬌たっぷりの虎みくじ。両足院の人気者なので、是非皆さんも引かれてみて下さいね。
おわりに
初めて訪れた初夏の両足院。念願の半夏生の庭園を散策できて、幸せなひと時でした!まさに梅雨の一服の清涼剤ですね。
座禅体験もできるそうなので、これは次回のお楽しみに。
「梅雨の京都、どこに行こうかな?」と迷っている方は、ぜひ両足院に足を運んでみてはいかがでしょうか?最高に癒されますよ。
(ご参考)両足院と合わせて「建仁寺」にもお参りを!迫力の双龍図は必見です。
住所:京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
アクセス:京阪「祇園四条」駅から徒歩7分
駐車場:建仁寺の専用駐車場あり
拝観料:1000円
拝観時間:11:00~16:00(閉門16:30)
*上記は「初夏の半夏生の庭園特別公開」の拝観時間です。通年公開ではありませんので、拝観時間等は随時HPでご確認下さい。