初夏の太陽が眩しい今日この頃。今日は、新緑香る「圓光寺(えんこうじ)」へ青もみじを楽しみに行ってきました!
風にそよぎ、お日様でキラキラ輝く青もみじは、それはもう美しくて。青もみじと苔に染まる庭園を眺めながら、のんびり穏やかな時間を過ごしてきました。
初夏だからこそ出会える心洗われる風景。今回は、そんな新緑美しい圓光寺の魅力をたっぷりとお届けしていきます!
- 初夏の新緑美しい『圓光寺』へ!
- 青もみじと苔の『緑の世界』に癒される!坐して眺める庭園美
- お地蔵さんにご挨拶♪青もみじ輝く庭園を散策
- 京都市街を一望!円山応挙が愛した竹林を仰ぐ
- 静寂の圓光寺で心癒すひとときを♪
初夏の新緑美しい『圓光寺』へ!
さぁ、圓光寺にやってきました!
まさに梅雨の晴れ間、照り付ける太陽も何だか嬉しい朝です。
圓光寺は慶長6年(1601年)に、徳川家康が開いた学校がその始まり。現在は臨済宗南禅寺派の寺院ですが、どこか文化の香りが残る風光明媚なお寺です。
6月とあって、可愛らしい紫陽花が咲いていました♪
いつもは紅葉の時期に訪れる圓光寺。「紅葉の名所ならば、青もみじも絶対に綺麗なはず!」と思って、一度この時期に訪れてみたかったのです。
拝観料¥500を支払って、境内へ。青々とした木々が初夏全開!この陽気につられて、自然と心も明るくなりますね。私も笑顔全開です(笑)
秋は大勢の人で賑わう圓光寺ですが、初夏は人もまばら。ゆったりお参りするには、最適のタイミングです。
石畳の階段を上がると、枯山水「奔龍庭(ほんりゅうてい)」に到着です。不思議な石組ですが、これは何を表していると思いますか?
実はこの石組、天空を自在に奔る「龍」を表現しているそう。なるほど、この白砂が「雲海」というわけですね。そう言われると、雲間をうねうねと躍動する龍に見えて・・きた~!
一瞬だけ「海苔巻き」に見えてしまったというのは、ここだけの秘密・・(笑)
青もみじと苔の『緑の世界』に癒される!坐して眺める庭園美
さぁ、いよいよ「青もみじの園」へ突入です!
うわぁ、やっぱり初夏も素晴らしかった!苔や木々が生命力に満ち溢れ、みずみずしく輝いています。
突如現れた別世界に浮足立ちながら、左手に見える本堂の中へ。ここから眺めるお庭が、もう最高なんです。
その景色がこちら!光で輝く青もみじに、一面の苔絨毯。もう嘘みたいに美しいグリーンの世界。
柱や鴨居を額縁に見立てて絵画のように楽しむのが、圓光寺流。風でそよそよ青もみじが揺れる様は、ずっと眺めていたい程に美しい。
「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」と呼ばれるこの庭園は、牛を追う牧童が禅の悟りに至る過程を表した「十牛図」から来ているもので、石を牛に見立てているそう。
新緑の匂いに包まれながら、畳に座ってのんびり庭園観賞。鳥が囀り、水は流れ、葉のそよぐ音と共に、穏やかな時間が流れます。
この何をするでもなく、庭園をぼ~っと眺める時間が無心になれるというか、心がサァーッと洗われるかのよう。心を潤すこんな時間も大切ですよね。
他の参拝客の方も、しばらくの間、うっとりと庭園を眺めておられました。本当にその場を離れるのが惜しくなるくらい、素晴らしい景色でしたよ~。
(ご参考)秋の十牛之庭の様子がこちら!彩り豊かな紅葉がこれまた美しい。
お地蔵さんにご挨拶♪青もみじ輝く庭園を散策
本堂からの眺めを楽しんだ後は、庭園散策へ。
圓光寺と言えば、楓が美しいのはもちろんのこと、このサルスベリの木がすごく良いんですよねぇ。滑やかな見た目に反して、節くれだった幹が何とも味わいがあります。
梅雨の晴れ間とあって、青もみじも苔も元気いっぱい!楓の木漏れ日が、苔を明るく照らします。
綺麗だなぁ。目にも優しい癒しのグリーン。心も自然と穏やかになりますね。
ちょっと目線を下に向けると・・あっ!どなたかいらっしゃる。
ふふふ、お気づきになりましたか・・?
そう、お地蔵さんがいらっしゃいました♪頬に手を当て、にっこり微笑むお地蔵さん。愛嬌たっぷりで可愛いですねぇ。
ふかふかの苔に包まれて、何だか嬉しそう。
十牛之庭には池もあり、その周りを歩いて散策を楽しみます。
いつも感じるのですが、圓光寺の楓は葉が大きくてとても綺麗。それだけに、紅葉はもちろん、青もみじも見応えがあります。
あ、カタツムリを発見!雨上がりだから、ひょっこり出てきたのかな?
まだ小さな赤ちゃんカタツムリ。梅雨らしい出会いに嬉しくなってしまいました。
本堂の横には、水琴窟も。縁が広い盃型の手水鉢は珍しく、「圓光寺型」として親しまれているそう。
暑くなるこれからの季節、カランッと響く涼し気な音に癒されてみてくださいね。
京都市街を一望!円山応挙が愛した竹林を仰ぐ
圓光寺には、こんな素敵な竹林もあって。円山応挙がよく訪れていたことから、「応挙竹林」と呼ばれているそう。
すくっと空高く伸びた爽やかな竹。何だかこちらまでしゅっと背筋が伸びるかのよう。
竹林を通って、見晴らしの良い場所へ。わぁ、もう夏空ですね~!瓦屋根の向こうには、京の町並みが。美しい山並みも見渡せます。
階段をちょっと登るとあって、ここまで来る人は少ないのですが、頑張って登るとこんな京都らしい風景を楽しめますよ♪
散策を楽しんだ帰り道、お堂にずらりと並べられた座布団を発見!なんと圓光寺では、毎週日曜の早朝に一般向けの座禅会が開かれているそう。
うわぁ、これは行ってみたい!こんな素敵なお寺で朝から座禅が組めるなんて、最高じゃん・・。また1つ、圓光寺でしたいことが増えました(笑)
静寂の圓光寺で心癒すひとときを♪
一度訪れてみたかった青もみじの圓光寺は、忙しない日々をそっと癒してくれるオアシスのような場所でした。秋と違って、人が少ないのも落ち着けて良いですね。
「ちょっと最近疲れてるな。癒されたい!」という方には、是非訪れて欲しいお寺です。日々の喧騒から離れ、青もみじと苔の庭園に心癒されてみませんか?
住所:京都市左京区一乗寺小谷町十三番地
アクセス:
①市バス5系統「一乗寺下り松」から徒歩10分
②叡山電鉄「一乗寺駅」から徒歩15分
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:大人¥500、高・中 ¥400、小¥300
駐車場:有り(無料)