京都ぶらり散歩&グルメ手帖

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【宝泉院】抹茶と楽しむ五葉松&紅葉額縁庭園!恐怖の血天井にライトアップも♪

この日、私は額縁庭園を眺めながらお抹茶をいただけるお寺があると知り、宝泉院(ほうせんいん)を訪れました。

 

樹齢700年の五葉松と過ごすひと時は、日常の喧騒を離れたまさに癒しそのもの!秋ということもあり、庭園の紅葉も美しく色づいていました。

 

今日は宝泉院の庭園やお抹茶の楽しみ方はもちろん、気になる血天井ライトアップ情報まで、見どころをご紹介していきます♪

 

 

道中も楽しい大原『宝泉院』

 

宝泉院へのアクセスは市バスか車が基本!私は宝泉院近くの有料駐車場に車を停めて、宝泉院を目指すことにしました。

 

「大原女の小怪」と呼ばれる道を通りながら、坂道を登っていきます。

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右側には川がさらさらと流れ、澄んだ空気が気持ちが良い~!

 

左手に立ち並んだお土産屋さんで、大原の野菜を発見!大根に赤カブかな?

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葉っぱまでシャキッとしていて新鮮で美味しそう♪

 

坂を登りきると、三千院に到着!苔が美しい大原の人気スポットは、すっかり晩秋の雰囲気に。

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でも今回の目的地は、宝泉院。名残を惜しみながら、さらに真っ直ぐ道を進みます。

 

情緒ある赤い橋を渡ります。朝日に照らされた紅葉も綺麗だなぁ。

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お寺に向かう道中すら楽しいのって何だか得した気分♪

 

三千院から歩いて5分。いよいよ宝泉院に到着です!風情漂う門構えに早くもドキドキ。

f:id:kyotoburari:20191210202332j:plain宝泉院は、1012年に勝林院の塔頭として建立されたお寺。 すぐ横には勝林院があり、同じく塔頭寺院である実光院が隣に並んでいました。

 

果たして宝泉院でどんな庭園に出会えるのか。早速境内におじゃましましょう!

 

紅葉と竹林が魅せる!極上の額縁庭園

 

拝観チケットを購入し、まずは客殿へ向かいます。

 

ひゃ~素敵!立派な五葉松にキラキラ輝く紅葉。木々のバランスを緻密に計算したかのような庭園美。

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松を見るか、もみじを見るか。どちらを向くかで景色の主役が変わるのも魅力です。

 

宝泉院は、柱を額に見立てて楽しむ額縁紅葉が有名なお寺。ちょっと離れてお庭を正面から見てみましょう。

 

するとほら、景色が額に入ってまとまりが生まれました!黄色く輝くモミジ緑の竹林が何とも爽やかで美しい。

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ここが自分の庭だったらなぁ(笑)椅子でも置いて本を読んでまどろみたい、そんな思いについつい駆られます。

 

五葉松を眺めながらお抹茶を♪ 

 

さぁ、それではお目当てのお抹茶をいただきましょう!お抹茶代は拝観料に含まれるため、参拝客全員がお抹茶を楽しむことができます。

 

まずはお気に入りの席を見つけて着席し、拝観受付で貰ったこのお抹茶券を畳の上に置きます。

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すると、お抹茶券を目印にお寺の方がお抹茶を運んできてくださいます。

 

私は樹齢700年という五葉松の正面に着席!根本で幹が大きく3本に分かれ、枝ぶりや佇まいが見事です。

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白い部分は松が病気のため、薬剤が塗られているそう。また早く元気な姿を見せてくれるといいなぁ。

 

松に見とれているうちに、お抹茶が運ばれてきました!お茶菓子付きなのも嬉しいですね。

f:id:kyotoburari:20191210203005j:plain立派な五葉松を眺めながらいただくお抹茶は、やっぱり格別!餡を柔らかいお餅にくるんだお菓子も美味しくて、空腹感を優しく満たしてくれました。

 

ふと隣を見ると、恍惚の表情で松を眺める西欧人のお姿が。日本の良さは海外にも通ずるんだなぁと嬉しくなったり。

 

お寺でお抹茶をいただくのは久しぶりだったのですが、心を豊かにしてくれる素敵な時間を過ごせました♪

 

怖すぎる!手形が残る血天井

 

美しい庭園にお抹茶。癒しの空間が広がる宝泉院ですが、実はおどろおどろしい血天井があるのをご存じでしょうか。

 

関ヶ原合戦前、徳川の忠臣・鳥居元忠ら数百人が豊臣の大軍と戦い、伏見城で自刀したそうな。その武将達の霊を供養するために、宝泉院では自刃した場所の床が天井として祀られているんです。

 

その血天井というのが、こちら。何やら指の跡のようなものが見えます・・

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顔の跡を見た人もいるそうで。あまりずっと見るのも怖かったので、ほとほどの所で切り上げました(笑)

 

血天井があるのは、お抹茶を飲んだ客殿軒下の天井部分。このギャップ、なんだかすごいかも。。

 

宝泉院では絶えず声明(お経に節をつけたもの)が流れているので、お侍さん達が無事に供養されたことを願っています。

 

白砂美しい仏神の世界『宝楽園』

 

お堂を満喫した後は、靴を履いて外へ。宝泉院は歩いて巡る庭園「宝楽園」を楽しむことができます。

 

上賀茂神社を彷彿させる円錐型の白砂が美しく、大小様々な石が配置されています。

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庭園は仏神岩組雲海流水花庭を趣向し、地球太古の創世に遡り、その原初の海を想像したものなのだそう。石組みは仏神の世界を表現しています。

 

お庭をぐるりと周っていきます。ユニークな形をした石が沢山あって面白い!

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白砂には海の水紋でしょうか、渦のような美しい曲線が描かれていました。

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白砂に落ちた赤モミジもなんとも風流。小さなお庭ながら、見応えもあって散策を楽しめます。

 

外からは、あの五葉松の全貌を眺めることも!・・お、大きい~!

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建物の中から見た時には気づきませんでしたが、青々と立派な葉を付けていました!中から見たのは、氷山の一角だったんですね。それにしても味があるなぁ。

 

幻想的な夜のライトアップ

 

宝泉院では春と秋の年に2回、夜のライトアップが開催されます。

 

五葉松や竹林が光に照らされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気を楽しめるのがその魅力!

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今回は昼の姿を満喫したので、次はライトアップを見に行ってみるのも良いかも!秋の夜は寒そうなので、しっかり防寒対策はした方が良さそうです。

 

ちなみにライトアップ期間は、秋は約1か月、春は2週間ほど。気になる方は宝泉院HPでチェックされてみてくださいね。

 

今日は額縁紅葉に五葉松と、宝泉院の魅力を沢山堪能することができました!市内からは車で30分と少し遠かったけれど、来てみて良かったです。

 

そして「お寺でお抹茶を飲む」。今日をきっかけに、何だかはまりそうな予感(笑)

 

宝泉院

住所:京都市左京区大原勝林院町187番地

アクセス:市バスor車がオススメ。

詳しくはこちらhttp://www.hosenin.net/access/

駐車場:なし(近くに有料駐車場あり)

拝観料:800円

拝観時間:9:00~17:00(受付終了16:30)