東福寺と雲龍院の紅葉を楽しんだ後、向かったのは圓光寺(えんこうじ)
数年前の秋、初めて圓光寺を訪ずれ「こんなに色彩豊かな紅葉を楽しめるお寺があるんだ!」と感動したことが忘れられず、今年も行ってきました!
今年も素晴らしい紅葉のグラデーションに大感動!鮮やかに染まる額縁庭園を眺める時間は、まさに最高のひと時でした。今日は紅葉の圓光寺の魅力をたっぷりお届けします♪
圓光寺の歴史
さぁ、圓光寺にやってきました!
圓光寺は叡山電鉄「一乗寺」駅から徒歩15分程。近くには詩仙堂もある京都の隠れた観光エリアです。
圓光寺は、1601年(慶長6年)に徳川家康が閑室元佶(かんしつげんきつ)を招いて、伏見に開いた洛陽学校がその始まりとされています。
僧俗を問わず入学を許し、その開かれた校風から沢山の学僧、絵師、文人を育み、日本文化の発展に大きく貢献してきたそう!
1667年(寛文7年)に現在の一乗寺に移転。明治維新以降は、尼寺の修行道場として栄えてきました。今では訪れる多くの人に、その庭園の美しさを伝えています。
個性的な枯山水庭園『奔龍庭』
境内に入るとまずは、枯山水の庭園「奔龍庭(ほんりゅうてい)」がお出迎え!
白砂を雲海に見立て、空を泳ぐ龍を石組みで表現しているそう。ウネウネした石組みと水の波紋のような模様が何だか個性的。見ていて楽しいお庭です!
そびえ立つ石柱は、稲妻が表現しています。稲妻を駆け抜ける龍!格好いい~。枯山水の物語を感じながら、庭園の周りを歩きます。
さぁ、まだまだこれは入口です。さらに枯山水の奥にある「紅葉の園」に足を進めましょう!
究極の絶景!額縁庭園『十牛之庭』の紅葉グラデーション
・・・ズキュン!
十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)に足を踏み入れると、一瞬で心を奪われる美しい紅葉が広がっていました!自然でしか表現できない見事なグラデーション!
モミジの紅葉と苔の緑。まさに色彩の宝庫。左の幹のうねり具合も、最高にかっこいい。
やっぱり来てよかった~なんて改めて実感。靴をぬいで、お堂に入ります。
こちらがお待ちかね、額縁庭園として楽しむ十牛之庭です。自然の風景を柱という額に入れ、まるで絵画のように楽しむ観賞方法。なんて粋なんでしょう!
額に入れることで、まとまりが生まれ美しさも増したよう。鳥が飛んできたり、風で木がそよいだり、そんな変わりゆく表情にも心を動かされます。
足立美術館もこのような手法でお庭を魅せているのを思い出しました!「芸術は自然のなかにあり」という事なのでしょうか。何とも日本人らしい美の楽しみ方ですね♪
参拝客も畳に横一列で、静かに美しい庭園に見入っていました。
圓光寺は池泉回遊式庭園なので、歩きながらお寺を散策することができます。敷きもみじの圧巻の迫力。四季の移り変わりをしっかり堪能できるお寺ですね。
すごく意外ですが、竹林も楽しめました!小さな嵐山の世界も味わえるお得感(笑)竹は秋でも青々していました。
上を見上げると、紅葉したモミジが星のように降り注いでいます。綺麗だなぁ。
少し深呼吸。気持ちが良い~!
究極のお地蔵様と紅葉のコラボ♪
境内を歩いていると、可愛いお地蔵さまを発見!「うふふっ」と微笑む愛らしさに、思わずこちらも笑顔になってしまいます♪
赤モミジが色彩を添え、何ともフォトジェニックで可愛い写真が撮れました!境内のどこかで微笑んでいるので、探してみてくださいね。
帰ってきてから、事あるごとにこのわらべ地蔵の写真を見ています。見ていると、何だか幸せな気分になれるんですよね~。
その一方、こんな子も発見!非常に俗っぽく、親しみがもてます(笑)
先のお地蔵様は女の子が皆写真を撮っていたのに、この子は誰も気づかず・・安心してね、しっかり写真におさめたよ(笑)
情緒あふれる「水琴窟」。一滴一滴の澄んだ音色を楽しめます。水面に落ちたモミジも風流ですね。
境内には、至る所に小さな秋が広がっていました。
圓光寺の秋は最高に美しい
圓光寺は山の上まで登ることができ、上からは京都の街並みを一望することができます。
街並みはもちろん、赤く紅葉した木々でお寺もほんのり秋色に。景観を意識した街づくりのため、高層ビルが少ないのも京都らしいですよね。
こちらの景色は2019年秋の「そうだ京都、行こう」の夕暮れが綺麗なお寺としても紹介されているんですよ~!是非、夕暮れ時の景色も楽しんでみてくださいね。
圓光寺は日曜日に座禅会も実施しているそう。一度参加してみるのも面白いかもしれませんね。
圓光寺の秋は、もう感動的に美しかったです。何回訪れても、やはり良いものですね。また四季の移ろいを感じに、訪れたいお寺です♪
(ご参考)法然院の紅葉もまるで絵画のような美しさです。
住所:京都市左京区一乗寺小谷町十三番地
アクセス:
①市バス5系統「一乗寺下り松」から徒歩10分
②叡山電鉄「一乗寺」から徒歩15分
拝観時間:午前9時~午後5時
拝観料:大人 ¥500、高・中 ¥400、小 ¥300
駐車場:有り(30台)