「京都に来たら、記念に素敵な写真を撮りたい!どうせなら、周辺でも観光を沢山楽しめる場所を訪れたい。」
今日は、そんな願いを叶えてくれる「八坂庚申堂(やさかこうしんどう)」をご紹介!境内をカラフルに彩る「くくり猿」が、SNS映えすると女性に大人気なんですよ~。
待ちに待った京都旅行。お気に入りの浴衣を着て、京情緒を感じながら散策を楽しんでみませんか?
八坂庚申堂へのアクセス&歴史
八坂庚申堂は、市バス「清水道」で降りて徒歩7分。私は街並みを楽しむために、祇園四条駅から八坂神社を経由し、15分程歩いて向かうのがお気に入り。
八坂神社からの道中には、石畳に土壁が風情たっぷりの「ねねの道」が。「京都に来たなぁ。」と思える素敵な通りに、思わずテンションもアップ♪
まっすぐ進んでいくと、右手には「石塀小路」が出現。ひっそりと佇む隠れ家のような石塀小路。秘密の場所に足を踏み入れるようなワクワク感を楽しめるので、こちらもお見逃しなく!
さぁ、八坂庚申堂に到着です。門の隙間から、カラフルな飾りがちょっぴりお目見え。
八坂庚申堂は天台宗の寺院で、その正式名称は「金剛寺庚申堂」。中国の道教を由来とする庚申信仰を日本で最初に始めたお寺とされ、大阪四天王寺庚申堂、東京入谷庚申堂とともに日本三庚申の1つとされています。
また年に6回の庚申日には、無病息災を願う「こんにゃく焚き」が行われ、人々にこんにゃくが振舞われます。
さて簡単な豆知識を学んだところで、早速境内に入っていきましょう!
写真映え抜群!彩り豊かな『くくり猿』
八坂庚申堂の境内は、まさに色彩のパラダイス!
お手玉のようなカラフルなお人形さんが、一帯をぐるりと覆い尽くしています。これは確かに写真映え抜群!
学生時代、何度か友達に連れられて来た八坂庚申堂。このお人形は「くくり猿」と呼ばれるお猿さんのお守りなのですが、当時はお猿さんも人もこんなにいなかったような?
今では浴衣を着た女子が、写真を撮ってSNSに上げる超人気スポットに!有名になって、お猿さんもこんなに増えたんですね~。ちなみに八坂庚申堂の近くには、着物レンタルのお店がいくつかあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね♪
くくり猿のカラーは、ピンク・赤・黄色・青と種類も豊富!お値段は、1つ500円。くくり猿に、願い事・名前・生年月日を書いて境内に吊るします。
手足を縛られて動けない姿にされた「くくり猿」。なぜそんな切ない姿をしているかというと、欲望に走らないように人間を戒めるためなのだそう。
欲望とは、時に心を乱してしまうもの。「欲を1つ我慢して、くくり猿にお願いごとをすると、願いを叶えてくれる」と言われています。なるほど、お願い事だけじゃなくて、欲を1つ捨てるという姿勢が大切なんですね!
ちなみに、くくり猿は人気がある上、手作り生産なので売り切れる事もしばしば。せっかくならば、少し早めの時間に行かれることをオススメします。
こちらは「なで仏(びんづるそんじゃ)」。腰痛や頭痛など、体の悪い箇所を撫でるとご利益を授かれるそうな。
それにしても、ここまでポップに彩られた仏様もなかなかいらっしゃいませんよね。お顔も心なしか微笑まれているかのよう。
『見ざる言わざる聞かざる』お猿さんがいっぱい!
さて、お寺のカラフルさに見惚れておりますが、本堂への参拝も忘れてはなりません!
お堂の御本尊には、「青面金剛(しょうめんこんごう)」が祀られています。賑やかなくくり猿達に囲まれて、ちょっぴりお姿が見づらいのもご愛敬(笑)
よ~く見ると、本堂中央には「見ざる、言わざる、聞かざる」の3匹のお猿さんの姿も!日光東照宮以外で、このお猿さん達に出会うことができるなんて知らなった!
調べてみると、猿は庚申の使いとされ、庚申信仰とともに日本に伝わったのだそう。なるほど、だから八坂庚申堂では猿が大切に扱われているんですね。
こんな所にも、お猿さんが!「僕は何も言いません」と必死に口を塞ぐ姿が、お茶目で可愛い~♪
お猿さんは色んな所に隠れているそうなので、是非探してあげてみてくださいね!
八坂の塔や清水寺にも行こう♪
八坂庚申堂を出るとすぐ目の前に現れるのが、法観寺の「八坂の塔」。五重塔に石畳が京風情たっぷりで、写真を撮らずにはいられない美しさ!
この場所はCMにもよく使われ、ぶらぶら歩くだけでとっても楽しめます。
八坂の塔から坂を登って15分もすれば、「清水寺」にも到着!ねねの道に戻れば「高台寺」、さらに進めば「八坂神社」と、周辺は人気の観光名所だらけ♪そんな立地の良さも八坂庚申堂の魅力ですね。
皆さんも八坂庚申堂を訪れた際は、合わせて色んな京都の名所に足を運んでみてくださいね!
(ご参考)
・八坂庚申堂から徒歩10分「八坂神社」の楽しみ方はこちら!
・八坂庚申堂周辺でランチ&ディナーするなら、イタリアンレストラン「THE SODOH東山京都」がおすすめ!
・八坂庚申堂周辺のおすすめカフェ「長楽館」。明治時代の迎賓館で優雅な気分に浸れます♪
住所:京都市東山区金園町390
アクセス:市バス「清水道」から徒歩7分
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:無料