「京都でお茶漬けを食べる」。そんないかにも京都っぽいことをしてみたくなって、先日丸太町にある「丸太町 十二段屋(じゅうにだんや)」さんへ伺うことに。
こだわりのご飯にお漬物を乗せて、おかずに出し巻き玉子をパクリ!そして、〆にはお茶漬けを。
素材や出汁を味わいながらの食事は、「ランチにお茶漬けは物足りないかな?」という心配も無用なほど、心と体を満たしてくれました♪
十二段屋の歴史&メニュー
十二段屋さんは、地下鉄丸太町駅から徒歩2分。趣ある格子戸が目を惹く、大正元年創業の老舗です。
お店の始まりは、祇園に店を構える「丹後屋」という甘いもんやだった言うから驚き。早朝、お茶屋で遊んだ馴染み客をもてなすため、お茶漬けや味噌汁を出したことが評判となり、今のお店の形態となったのだそう。
歴史を感じさせる十二段屋の看板。店内は、座敷と掘りごたつのテーブル席がありました。座敷だと足が痛い方には、座椅子を持ってきてくれるのでご安心を!
この日はいつもの行列はなく、店内で1組待ち。メニューを見ながら、どれにしようか考えます。
十二段屋さんのお茶漬けメニューは、定番「すずしろ¥1130」に、季節の一品物が付いた「水菜¥2040」、さらにお刺身が付く「菜の花¥3060」の3種類。
季節のおかずも気になりながら、ここは定番すずしろを注文することに!
元祖お茶漬けとはいかなるのもなのか、京の食文化に触れると思うと何だかワクワクしてきます。
極上出し巻き玉子に生麩入り赤出汁
さぁいよいよ、お茶漬けセットの到着です!順番待ちの時にオーダーを記入するので、座ってからすぐに運んできてもらえました。
赤出汁に出し巻き玉子、お漬物8種類、おかわり自由のご飯は新潟県産こしひかり!急須の中には、お茶漬け用のほうじ茶が入っています。
まずは赤出汁から頂きましょう!う~ん、旨味を感じさせる優しいお出汁。すでに七味が入っているのかな?と思うほど風味も豊か。
あら、具には京都らしく生麩が入っていました!モチモチで美味しい~。
喉を潤した後は、十二段屋さんの一押しメニュー、出し巻き卵を。
大きな出し巻きが2つも付いてくる太っ腹ぶり。口に入れると、出汁がジュワ~ッと染み出てきて、もう絶品!
出来立てなので、玉子もアツアツのほわっほわ。これぞ極上の出し巻きなり!!玉子の優しい風味と、付け合わせの生姜の辛味も相性ばっちりです。
作り方教えて欲しいなぁ(笑)さすが看板メニューだけあって、唸るほどの美味しさでした!
自家製お漬物でお茶漬けを作ろう!
出し巻きの美味しさに感動した後は、お漬物をご飯と一緒にいただきます。何だろう、久しぶりに日本食をしみじみ味わっている気がする!
お漬物は十二段屋さん自家製。ゴボウ、白菜、大根、水菜、きゅうり等、種類も豊富!
お櫃からよそったコシヒカリに乗せていただきま~す!うん、美味しい!特にキュウリは食べると風味が何層にも広がって、その芳醇さに感動しました。
それにしても、しば漬けってご飯が進みますよね。お櫃にはお茶碗2杯くらいのご飯が入っているんですが、女子なのに気にせずおかわりしちゃいました(笑)
始めはご飯のまま食べ進めて、後半はお茶漬けにして味わいます。ほら、こんな感じ!「ぶぶ漬け」の完成です。
十二段屋さんのお茶は、ほうじ茶なんですね!お茶漬けは緑茶をイメージしていたので、これまた新鮮。香ばしい香りとともに、あっさりといただきます。
京都でぶぶ漬けと言うと、「早く帰れ」の意味だと聞いたことがあるのですが、十二段屋さんはお茶のおかわりまで快くしてくれたのでご心配なく(笑)
ご飯もおかわりして、気づけばお腹もいっぱいに!ランチがお茶漬けだと物足りないかも?なんていう心配は杞憂に終わりました。
質素で贅沢な京の食文化を満喫♪
十二段屋さんのお料理は、どれも丁寧に作られていて、シンプルながらも贅沢な味わいを楽しむことができました!昔の人もこのお茶漬けを食べていたんだなぁ、と思うと妙に感慨深くもあり。
十二段屋さんは京都御所からも近いので、お散歩がてらお茶漬けを味わいに訪れてみてはいかがでしょうか?
住所:京都市中京区 烏丸丸太町西入
*祇園の十二段屋とは経営が異なるため、メニューも異なります。
アクセス:地下鉄「丸太町駅」から徒歩2分
営業:11:30~14:30、17:00~20:00(定休日:水曜日)
電話:075-211-5884
予約:不可
駐車場:なし