梅雨を迎え、青もみじと苔がみずみずしく輝く初夏の京都。今回は、新緑が境内を包む「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」へと行ってきました!
紅葉の名所として知られる常寂光寺ですが、春から夏にかけて青もみじが芽吹く季節もこれまた美しく。波打つ苔に、生き生きと葉を広げる青もみじ。今日は、そんな常寂光寺の初夏の魅力をお届けしていきます♪
- 新緑の香りが心地良い初夏の『常寂光寺』
- 癒しの楽園♪青もみじと苔に染まる常寂光寺
- 爽やかな青もみじに気分UP!本堂から多宝塔を散策
- 輝く苔の壁に感動!自然がかける色彩の魔法
- 青もみじの季節は人も少なくてオススメ!
新緑の香りが心地良い初夏の『常寂光寺』
嵐電「嵐山駅」から徒歩20分の場所にある常寂光寺。20分と聞くと遠いように思えますが、そんなことはありません。
道中には、空高く伸びる竹林が!わぁ、爽やか~。何度見ても、吸い込まれそうになる美しさ!
良いのか悪いのか、コロナ禍で海外からの観光客が減り、誰も写り込まない写真が撮れちゃいました。でも、やっぱり竹林を笑顔で歩く観光客の姿が懐かしい・・!
さぁ、常寂光寺に到着しました!青々と茂る楓が目に入り、早くも気分はウキウキ(笑)
慶長年間(1596〜1614)に、日禛(にっしん)によって開創された常寂光寺。百人一首でも知られる小倉山の中腹にある日蓮宗のお寺です。
受付で拝観料¥500を支払っていると、隣に猫ちゃんが!
「あぁぁ、クロベエだ!」と思わず心の中で叫ぶ私。そう、クロベエは常寂光寺の看板猫。運が良ければ出会える希少な存在なんです。こんなにゆっくり会えたのは、今回が初めて。可愛いねぇ、元気そうで安心したよ~♪
境内に入ると、爽やかで初々しい青もみじがお出迎え!むわんと立ち込める新緑の匂いに癒されます。
綺麗だなぁ。まだ入口だというのに、この時点で来て良かったことを確信しました(笑)
お日様に照らされて、キラキラ輝く青もみじ。まるで空に浮かぶお星様のよう!
でも、ここはまだまだ常寂光寺の序章。この仁王門をくぐった先が凄かったんです!
癒しの楽園♪青もみじと苔に染まる常寂光寺
仁王門をくぐると、青もみじと苔の世界が一面に!小倉山の傾斜が見事に生かされ、鮮やかな緑が体全体を包みます。
紅葉シーズンは多くの人で賑わう常寂光寺ですが、初夏はご覧の通り人も少なめ。初めて夏に訪れたのですが、落ち着いて散策することができました♪
正面の階段を上って、仁王門を見下ろすと・・
わぁ、綺麗!茅葺屋根に降り注ぐ青もみじに、梅雨でしっとり潤う苔絨毯。「今、私は夢を見ているのかしら?」という位に美しい!
この角度からの景色が大好きで。心が洗われるというか、癒されるんですよねぇ。
(ご参考)同じ角度から見た秋の常寂光寺がこちら!色彩豊かな紅葉にうっとりしちゃいます。
青もみじと赤ちゃん(娘0歳)の手。うわ、本当に同じくらいの大きさだ!
生れ出たばかりの透明感溢れる瑞々しさが羨ましい(笑) ずっとこんな可愛いオテテでいれおくれ〜。
(追記)1年後、1歳になって再び常寂光寺へ。オテテが大きくなってる~!そしてめちゃ日焼けしてる~(笑)
昨年は抱っこで境内を散策していましたが、今年は自分で走り回ったり、落ち葉を拾ったりエンジョイしている様子でした。余程楽しかったのか、滞在時間1時間。そのあと予定がずれ込んだのは、言うまでもございません(笑)
紅一点、サツキの花も咲いていましたよ♪
そんな花にも負けない楓の存在感!常寂光寺のもみじは華やかで、本当に美しいですね。紅葉の名所と呼ばれるのも頷けます。
爽やかな青もみじに気分UP!本堂から多宝塔を散策
大好きな景色を楽しんだ後は、本堂にお参りです。
小早川秀秋によって、桃山城の客殿を移築したという本堂。青もみじに包まれて、とても爽やかな雰囲気でした!
本堂裏もご覧の通り、青もみじ一色!
紅葉時期にはグッと赤く色づいて、これまた綺麗なんですよ~。
境内をぶらり散歩。鳥のさえずりに癒されながら、階段を上っていきます。
時折、ウグイスが「ホーホケキョ!」と鳴く声も。いやはや、なんて気持ちの良い散策なんでしょう。
階段横には、すくっと天に向かって伸びる竹林が・・!
さすが嵐山、お寺でも竹林が楽しめちゃいます。
少し上って振り返ると、青もみじに染まる多宝塔がドーンッ!
京都らしい情緒ある景色。常寂光寺を訪れると、思わず足を止めて眺めてしまう大好きな景色です。
よいしょよいしょと階段を上り切り、いざ常寂光寺のてっぺんへ!
わぁ、結構登ったなぁ。京都の町並みと山々をぐるりと見渡します。
ここまで登る人は案外少なくて。ちょっと頑張れば登れちゃうので、余力のある方は是非登ってみてくださいね。
さてと、下山開始。ワサァッと左右からせり出す青もみじが爽快で美しい!
紅葉の見頃は限られているけれど、青もみじの見頃は春から夏にかけてとかなり長め。しかも紅葉と違って、人も少ないんです!もう来るしかないんです!なんて(笑)
鐘楼周辺も青もみじで覆い尽くされていました。って、左手にある木の幹のうねり凄くないですか!?
パワースポットだと不思議な形の木が生えるって聞いたことがあるけど、どうなんでしょう。ビックリして思わず写真を撮っちゃいました!
輝く苔の壁に感動!自然がかける色彩の魔法
仁王門へと向かう帰り道。今日一番の絶景に出会ってしまいました!
それがこちら。あぁ、波打つ苔の壁の美しいことよ・・!奥には趣ある仁王門が。
苔が自ら発光している・・!そうじゃないと説明がつかない位、輝きを放っていました。(肉眼で見ると、さらに綺麗なんですよ~!)
苔の壁を見上げるひと時。こんな体験ができるのも、常寂光寺ならではかも?
波のようなうねりが素敵すぎて、ドキドキしちゃいます。
梅雨の恵みで潤い、一層生き生きと輝く苔。これぞまさに、自然の魔法!
あぁ、離れがたいなぁ。改めて自然に対して畏怖の念を抱いた瞬間でした。
青もみじの季節は人も少なくてオススメ!
青もみじと苔がキラキラと輝いていた初夏の常寂光寺。そんな清々しい景色に元気をもらって、心まで浄化されました♪
紅葉もさることながら、人が少ない新緑の常寂光寺もオススメですよ!非日常を味わいに、心癒されるひと時を過ごしてみてくださいね。
(ご参考)常寂光寺から徒歩9分。苔の楽園「祇王寺」もお見逃しなく!
住所:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
アクセス:JR嵯峨野山陰線「嵯峨嵐山」から徒歩15分、京福電鉄「嵐山」から徒歩20分
拝観時間:9:00-17:00(16:30受付終了)
拝観料:400円
駐車場:なし