京都・先斗町の春の風物詩「鴨川をどり」。華やかな衣装をまとった芸妓・舞妓さんが舞台で優雅に舞い踊る京の年中行事です。
普段はなかなか出会えない芸舞妓さんを、目の前で見ることができる貴重な機会。なんと本日、母とずっと憧れていた鴨川をどりを見に行ってきました!
華やかな着物で可憐に舞う舞妓さん、一方艷やかな黒い着物の貫禄ある芸妓さんの踊りは想像以上に優雅で迫力があり大感動でした!普段ベールに包まれた舞妓さん達が目の前で踊っているのは、やはり圧巻ですね。
鴨川をどりの歴史やお茶席、そして舞台まで徹底リポートします♪
- 鴨川をどりの歴史
- 公演時間とチケットの種類について
- お茶席で抹茶と和菓子を堪能!
- 人生初!舞妓さんとの写真撮影♪
- 上皇夫婦を彷彿!令和を祝す「鴨川をどり」
- 芸舞妓の華やかな衣装や所作に感動
- 手ぬぐい&千鳥アイテムの限定お土産
鴨川をどりの歴史
京都には祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街があります。春には都をどり(祗園甲部)・京おどり(宮川町)・鴨川をどり(先斗町)・北野をどり(上七軒)、秋には祗園をどり(祇園東)が開催され人々を魅了します。
鴨川をどりは、五花街のなかでも最多公演回数を誇る「をどり」。その歴史は古く、1872年(明治5)東京遷都後の京都の繁栄を願って開かれた第1回京都博覧会において、観客を集めるために創演されたのが始まりです。
現在でも、毎年5月1日から24日まで開催される春の風物詩。なんとあのチャップリンも観劇したことがあるそうですよ♪
公演時間とチケットの種類について
さぁ、いよいよ先斗町歌舞練場に到着です。歌舞練場は先斗町の突き当たりにあります。何度も前を通ったことはあるけど、入るのは初めて!
普段は閉じられた扉ですが、5月はご覧の通り賑やかに!チケット売り場も併設され、当日券も販売されていました。
ちなみに鴨川をどりの服装ですが、当日は着物の方はもちろん私服の方も大勢いたので、そこまで気にされなくても良さそうです!
チケットを見せて、歌舞練場に入ると目に飛び込んできた千鳥模様の紅白の提灯!この千鳥さん大好きなんです。可愛い〜。
館内は長年踊りを見守り続けた歴史を感じさせる佇まいです。年季が入っています。
鴨川をどりは、12:30/14:20/16:10の1日3回公演です。チケットは大きく2種類、特別席¥4200と普通席¥2300があります。
公演前に、芸妓さんのお点前を楽しめる和菓子付のお茶席も見どころの1つ。こちらのお茶券付特別席は¥4800で販売されているので、ご予定に応じてチョイスしてみてくださいね。
お茶席で抹茶と和菓子を堪能!
私は母の希望で、お茶席付のチケットを購入。エレベーターで4階にあがり、お茶席に向かいます。お茶席の時間は11時20分に始まり、順番で30人ほどがまとめて回転していきます。(開始は各時間の1時間前が目安になるようです。)
少し並んでお茶席に入ると、前のほうに並んでいたこともあり芸妓さんの真正面に着座ることができました!!!じっくりと芸妓さんを目の前で見れることになり、内心大興奮。残念ながら写真撮影は禁止です。
正面に抹茶を点てる芸妓さんと半頭さんの2名いらっしゃいました。芸妓さんが点ててくれたお抹茶を和菓子とともにいただきます。
この日の和菓子は、末富さんのお饅頭でした!千鳥が付いた鴨川をどりのためだけ可愛いお饅頭です。
*写真はお腹がいっぱいだったので、持ち帰って家で撮影したものです。ちょっとシワシワになっちゃいました(笑)
お皿は記念に持ち帰りできますよ♪お家でも思い出に浸れるのが嬉しいですね。
裏側に「鴨川をどり」と書かれたいる訪れた人だけがゲットできるお皿です!
人生初!舞妓さんとの写真撮影♪
お抹茶をいただいた後は、階段を下りて舞妓さんの写真撮影タイム♪なんと12時半からの回は、舞妓さんの写真撮影ができるんです!唯一舞妓さんを撮影できるチャンスです。
可愛い舞妓さんがお2人座っていました!なんて可憐な佇まいなのでしょう。おちょぼ口で優しく上品に微笑む姿が、舞妓さんのイメージそのもの。
これぞ「はんなり」。もう感動しきりです。髪飾りや若々しく鮮やかな着物も素敵ですよね。隣に立って一緒に写真撮影をさせてもらいました♪
しばらくすると、女の子が舞妓さんに駆け寄り何かをプレゼントしていました!
あっ、舞妓さんが笑ってる〜!いつもクールに先斗町を駆け抜ける姿しか知らないので、歯を見せてにっこり微笑む姿に親近感!
優しく女の子に接する舞妓さん。めちゃくちゃ可愛い!
最後は女の子に手も振ってました。ちょっと素顔の舞妓さんも見られて嬉しい。可愛すぎるので、携帯の待ち受け画面確定。
写真撮影は11:30-12:10の40分間なので、早めに行かれるのをオススメします。きっと私のように舞妓さんの虜になることでしょう(笑)
さぁ、いよいよ鴨川をどりを鑑賞です!
上皇夫婦を彷彿!令和を祝す「鴨川をどり」
舞台会場は2階席もあり、先斗町らしく千鳥の美しい垂れ幕が掛かっていました。千鳥と桜と紅葉。これぞ京都です!
私の席は、なんと最前列ど真ん中!!!母が予約受付開始日にチケットを取ってくれたおかげでまさかの特等席に。芸舞妓さんが舞うたびに風を感じられそうな席。ありがとう、母上!
新元号記念と題した2019年の鴨川をどり。新天皇即位を祝した内容で、とてもおめでたく感情を揺さぶられる内容でした。写真撮影はできないので、内容をご紹介しますね。
舞台はストーリーのある劇を中心とした舞踊劇(第一部)と、踊りメインの純舞踊(第二部)の二部構成。
まず第一部「わかよたれそ 筒井筒」。幼少期にお姫様が、井戸に落ちた鞠をある男の子に拾ってもらい2人は恋に落ちます。けれど男の子はお姫様から見たら格下の身分。到底叶わず恋だと落ち込んでいた男性ですが、実はお互いに愛し合っていました。2人は大人になってから偶然再開し、なんと結婚をして子を授かります。しかし、結婚後も役人出身である夫が身分の差を引け目に感じ、突然姿を隠してしまいます。
その後、お姫様が自分を本当に愛していることを知り、2人は再び強い絆で結ばれます。年月を重ね、白髪だらけになった2人は今も優しく寄っています。寄り添う2人はまるで上皇ご夫婦そのもの。2人の子も今は結婚し、立派に成長。夫が「世代交代だ」と晴れやかに言い放ち、新世代の夫婦にスポットがあたります。最後は桜吹雪が舞い散り、4人で舞を舞う姿で幕を閉じます。まさに令和の幕開けを祝う粋な演出となっていました!明るく代替わりを表現していたのがとても印象的でした。
そして、第2部「艶姿祝新御代祭(あですがたしんみよまつり)」。こちらは舞踊が中心。下鴨神社の糺の森や、大文字が灯る京都らしい7つの舞台背景のもと、芸妓・舞妓さんが美しく踊っています。舞台の左側には、笛や太鼓、小唄を歌う方達が生演奏しています。
なかでも舞台が京都御所の紫宸殿に変わった瞬間、晴れやかな振袖姿の舞妓さんと艶やかな芸妓さんが一斉に踊り出したんです。令和の提灯を持った芸妓さんも。その姿は壮観の一言!まさに新天皇誕生を祝う踊りです。そして、芸妓さんが「新御代を祝した一本締めをしましょう」と観客への呼びかけ、みんなで一本締め!舞台との一体感があって、とても楽しかったです。
芸舞妓の華やかな衣装や所作に感動
演目内容もさることながら、舞妓さんの華やかで色彩鮮やか衣装は見ていて楽しかったポイントのひとつ。
踊るたびにゆらゆら揺れる鮮やかな振袖が、舞妓さんの可愛さを引き立てていました!
(写真は鴨川をどりfacebookより引用)
一方、芸妓さんの指先まで気を配った所作の美しさ。特に、首をかしげる所作の女性らしいこと!仕草や姿勢ひとつで、ここまで女性らしくなるものかと感動しました。舞妓さんに対して、衣装は黒色と控えめな着物。衣装に頼らずとも、芸で魅せるという貫禄を感じました。
また扇子を使っての踊りも印象的。特に芸妓さんの扇子を操る技はさすが匠でした!踊り手の感情を表現する扇子は、ショックなことがあると落とされる事も学びました(笑)
他にも邪を払う剣を持ち踊っていたり、色んな舞を観劇することができました。女性らしく、しなやかな舞は一見の価値ありです!
手ぬぐい&千鳥アイテムの限定お土産
最後に売店を覗くと、可愛い千鳥アイテムがたくさんありました!
こちらは新元号の記念グッズ。
千鳥の付箋やチケットフォルダ、舞妓さんの千社札も!先斗町のオリジナルだそうです。可愛い~。
舞台を出ると、鴨川をどりの手ぬぐいも♪こちらも新元号記念商品です。
舞台後半に芸舞妓さん投げる手ぬぐいとしても有名ですね!リボンを付けた千鳥さんがキュートです。
今回は初の鴨川をどりでしたが、優雅に舞い踊る芸舞妓さんを見て京情緒に浸れた1日でした。毎年演目も変わるので、また来年も見にいきたくなっちゃいました!
5月の鴨川をどり、是非一度ご覧になってみてくださいね♪