暖かい日差しに春の訪れを感じ始める3月上旬。長く寒い冬が明ける嬉しさと共に、梅の開花が待ち遠しい季節に。
今回は、梅の名所で知られる「城南宮(じょうなんぐう)」のしだれ梅と椿まつりに行ってきました!可憐に咲くピンクや白の梅。春色に包まれた庭園は、まさに心まで華やぐ美しさ!
方除のご利益でも知られる城南宮。今日は、梅が見頃を迎えた「城南宮」の様子や見どころ、歴史をお届けします。
方除の守り神「城南宮」の歴史
今日は、3月3日雛祭り。下鴨神社で「流し雛」を楽しんだ後、家族で城南宮へ!実は初めての参拝。城南宮の満開の梅の写真を見て以来、いつか来たいと憧れていたのです。
境内へ入るやいなや、鳥居の奥に桃色全開の梅を発見!
うわぁ、テンション上がる~。梅も満開とあって、沢山の参拝客の姿が。でも週末にしては、混雑も比較的少なくて良い感じ♪
鳥居の前で一礼し、足早に梅の近くへ。可愛らしいピンクの梅、心が和むなぁ。
長い長い冬の終わりを教えてくれた梅。いや、今年は電気代高騰で本当に大変だったのよ(笑)
本殿に参拝。雲一つない青空、最高の梅日和だ。
城南宮は、延暦13年(794年)平安京遷都の際、国常立尊・八千矛神・息長帯日売尊を城南大神として合わせ祀り、南に国の守護神として創建されたのが始まり。
平安時代後期になると、白河上皇や鳥羽上皇が城南宮の傍に城南離宮(鳥羽離宮)を造営。院政の拠点になると、城南宮は離宮の鎮守として一層崇められます。この城南離宮の御殿が熊野詣の宿所にも充てられ、上皇や貴族が方位の災厄からの無事を祈願したことから、今も方除(旅行安全、引越、工事、通勤通学)の守り神として信仰を集めています。
最近は上賀茂神社、松尾大社、平安神宮、八坂神社と合わせて参拝する「京都五社めぐり」でご存知の方も多いのではないでしょうか?
さぁいよいよ、城南宮の梅の楽園「神苑」へ!拝観料は800円。城南宮に梅を見に来たら、絶対に訪れたい庭園です。
しだれ梅は「見頃」、椿は「早咲き見頃」とな。15時からは「梅が枝神楽」があるんだ。いやぁ、楽しみ!
まさに梅の楽園!150本の梅咲き誇る神苑は春爛漫♪
神苑「楽水苑」に入ると、そこにはもう梅、梅、梅!
空から両手を広げた満開の梅が、私達に飛び込んできます。
庭園には150本のしだれ梅が植えられているとあって、まさに圧巻!咲き誇る紅白の梅を背景に、笑顔全開で家族写真を撮ってみたり♪
360度、見渡すかぎり梅が満開!「ほら、春が来たよ!」と全力で教えてくれているかのよう。
心までポカポカしてきて、何だか幸せだなぁ。「春の山」と呼ばれるこのエリア。傾斜があるため、永遠に梅が続いているようで美しい。
神苑は別名「源氏物語花の庭」とも呼ばれ、源氏物語に描かれた花や木が80種ほど植えられているそう。四季折々の草花を楽しめる神社だなんて素敵!
うすべに色と白色の梅が咲き躍る庭園。回遊式なので、ぐるっと散策しながら楽しめます。
みんなにっこり笑顔。久しぶりに見上げる満開の花々、そりゃ嬉しくなります♪
可愛い梅の花よ。淡いピンク色が愛おしい。
フレッシュな甘い梅の香り。春の訪れって、やっぱり幸せな気分になりますね。
人気写真スポット「しだれ梅と落ち椿」で一枚!珍しい椿も発見!
そして、城南宮最大のフォトスポットに到着!
それがこちら!しだれ梅と落ち椿。
苔に舞い落ちた赤い椿、空からは薄紅色のしだれ梅が降り注ぎ、春爛漫な彩りが美しい!まさに花の園ですね♪
そう、梅だけではなく「椿の名所」としても知られる城南宮。なんと境内には、150品種・約400本もの椿が植えられているんです。
こんな感じで、至る所に椿の品種の看板が立てられていました。
3月上旬は開花もちらほら。
早咲きの椿で、花びらがまだら模様の珍しい椿に出会うこともできました!
その名も「七曜変化」。こんな不思議な模様の椿、初めて見たかも。綺麗だったな〜。
他にも沢山の品種があったので、今度は椿を見に城南宮に来たくなっちゃいました!
錦鯉美しい中根金作の庭園を散策
実は神苑は、昭和の小堀遠州と讃えられる中根金作が作ったお庭。
平安貴族の邸宅の庭を模したという「平安の庭」。優美な日本庭園の真ん中には大きな池が。なんて贅沢なお家に住んでたんでしょう!
他にも「桃山の庭」「室町の庭」と各時代を写したお庭が楽しめる神苑。それぞれの時代を感じながら、歩いてみると面白いかも!
梅がメインの北神苑を抜け、我々一行は南側の神苑へ移動。
ここで印象的だったのが、優雅に池を泳ぐ鮮やかな錦鯉!娘も大きな錦鯉ににっこり。
やっぱり日本庭園には、彩り綺麗な錦鯉が映えますね。
そして、紅白の梅の競演が楽しめるスポットも!
枝垂れ梅と違って、空に枝を伸ばす梅。何だか力強い!パンフレットにも載っていたスポットだったので、家族写真を撮って満喫しました。
おわりに
神苑を出た後は、お守りなどが買える売店に寄り道。
一際目を惹いたのが、城南宮の隠れたアイドル・錦鯉グッズ「福よ、鯉¥750」。
部屋に飾るんだ!このシュールな感じ、嫌いじゃないぞ(笑)
初めて来た城南宮でしたが、沢山の満開の梅を堪能できて素晴らしい時間でした!春は確実に近づいてますね♪次の桜に思いを馳せると、もうワクワクが止まりません!
皆さんも春の訪れを感じに、是非城南宮に足を運んでみてくださいね。
住所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地
電話番号:075-623-0846
アクセス:地下鉄烏丸線・近鉄京都線「竹田駅」から徒歩15分
拝観時間:境内自由、神苑9:00~16:30(受付終了16:00)
※7月1日~8月31日は南神苑は拝観休止、北神苑のみの拝観。
拝観料:神苑800円(7月1日~8月31日は北神苑のみ、夏季拝観料300円)
駐車場:あり(無料)