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【下鴨神社】桃の節句・雛祭りは娘と「流し雛」へ!華やぐ境内で十二単着付けも満喫

3月3日は桃の節句「雛祭り」。女の子の健やかな成長を願う特別な日。

 

今日は2歳になった娘を連れて、下鴨神社へ!下鴨神社では3月3日、雛祭りの伝統的な行事「流し雛」が開催されるんです。梅が咲き始めた境内は、女の子のお祭りらしく華やかな雰囲気!家族みんなで、娘の元気な成長をお祈りしてきました。

 

今回は、下鴨神社から「流し雛」の様子をお届けします♪

 

 

3月3日は雛祭り♪下鴨神社の伝統行事「流し雛」へ!

 

流し雛は、境内の御手洗川にひな人形を乗せた「桟俵(さんだわら)」を流し、子どもの無病息災を願う神事。

 

一般的には、女の子が生まれると無事に大きく育つことを願って、小さな人形を飾る雛祭り。その昔は、災厄を祓うために人形(ひとがた)を身代にし、川や海に流していたのだとか。そんな「流し雛」の風習が今なお残り、一般参加できるのが下鴨神社なのです。

 

「昔ながらの雛祭を娘に体験して欲しい!」と、いざ下鴨神社へ!

「京の流しびな」の横断幕とともに、ずらりと並ぶチャイルドシート付の自転車。沢山の子どもさんが来ているのかな?

 

境内に入ると、沢山の参拝客の姿が。海外旅行客もいたり、流し雛の人気って凄い!

一際人が集まっていたのが、普段は通り過ぎがちな「橋殿」。何があるのかな?と覗いてみると・・

 

わぁ、立派な雛人形が!大きなお堂に負けない存在感、眼福です。

今年は忙しくて雛人形を出せなかったので(サボるな!)、これだけ立派な雛人形を拝めて満足満足。

 

雛人形を見ていたら、謎のゆるキャラと舞妓さんの姿が!きゃ、舞妓さん可愛い~。

舞妓さん達は、来賓として流し雛をこの後されるんですよ~。実はお団子屋さんで娘に話しかけてくれた優しい舞妓さんです♪

 

こちらが、流し雛の一日のスケジュール。10時に着いたけど、一般参拝者の流し雛は12時10分という事実に驚愕(笑)

これはもう、下鴨神社で半日楽しもうっと!空き時間は娘と「糾の森」で遊んだり、のんびり過ごしました。

 

可愛い夫婦雛「桟俵」をゲット!そこには衝撃の事実が・・

 

まずは、流し雛の顔、夫婦雛を乗せた桟俵を買い求めに販売所へ。

 

桟俵のお値段は、大1500円/小1000円。10時20分の販売と同時に、張り切って大をゲット!

売り切れたらどうしようと早めに行きましたが、12時過ぎても余裕で販売されていたのでご安心を♪

 

見て見て~、素朴な表情が可愛らしい夫婦雛!梅模様のお着物もお似合いです。

この日は、境内にある尾形光琳の梅で知られる梅も咲き始め。最近までむっちゃ寒かったのに、突然訪れた春に心もぽかぽか。

 

しかし、ここで問題発生!実は私、今買った桟俵を御手洗川に流すと思っていたんですが・・

 

説明を読むと、「今年買った桟俵は一年家に飾り、昨年買った桟俵を御手洗川に流すべし!」とな。えーーー!完全なる勉強不足、買った桟俵は即自宅行き決定!

ということで、今年は流し雛をする人を見守る人に徹します!娘よすまん、来年こそ川に流そう(笑)

 

色合わせ美しい艶やかな「十二単の着付け」に感激!

 

流し雛の直前には、十二単の着付け幼稚園児の合唱が行われていました。中でも、十二単の着付けがめちゃくちゃ面白くて!

 

手際良く、幾重にも重ねられていく着物。春らしく艶やかなグリーンの上着にもう目が釘付け!

十二単といっても、12枚とは限らないそう。鎌倉時代には、存在感を示すため30枚重ねた強者もいたんですって!この方の十二単で10キロとの事で、30枚も着て果たして動けたのか気になる(笑)

 

はい、完成!高貴で優しい色合わせが素敵すぎる~!

かつて着物の色は、身分を表す重要な指標でもあったそう。最後に着たピンクの着物は、皇族に拝謁する際に着たそうな。

 

本物の十二単の着付けをフル解説(後ろの男性が丁寧に解説してくれてます)で拝見できるなんて、超贅沢!時代がタイムスリップしたみたいで最高。

 

ひゃ~綺麗!昔に比べて、ファッションって軽くてシンプルになったんだなぁ。

今もお洒落って楽しいけど、山吹や桜といったお花になぞらえた色を季節ごとに洋服に取り入れるって、すごく素敵だなって思いました。

 

平安時代の装束に身を包み、お雛様に扮したお二人。この後、流し雛をされます。

実は、結婚を控えた方が選ばれているのだそう。衣装もすごくお似合い!どうぞお幸せに♪

 

え、たわわちゃん!なんでいるの~?

あ、たわわちゃんは京都タワーのマスコットキャラクターです。

 

参拝者に全力で愛嬌を振りまいた後、スタッフに連れられ関係者ゾーンへ。

あ、たわわちゃんもお仕事「流し雛」をするのね。頑張って!

 

そして、幼稚園児の合唱がスタート!もちろんお歌は「雛祭り」。

元気いっぱいの無邪気な声が、もう悶絶する可愛さ!娘も興味津々で聴いていました。

 

娘の成長を願って♪親心を乗せ御手洗川を進む「流し雛」

 

さぁ、舞妓さん達の流し雛が終わると、いよいよ一般参拝者の「流し雛」がスタート!

 

大勢の方が、御手洗川に桟俵を流していきます。今日は暖かいし、晴れてよかった!

穏やかで平和な雛祭り。親が子を思う温かい気持ち。こうやって日本の伝統を継承してくださるのは、ありがたいことですね。感謝しないとなぁ。

 

風も優しく、ゆらゆらと御手洗川を進む桟俵。初の流し雛、下鴨神社で見れて嬉しい。

で、私達家族は例の事情により、桟俵は流せず。とはいえ、せっかくなので購入したばかりの桟俵を持って、川縁で娘と写真撮影♪

 

すると、「NHKなんですが、取材よろしいですか?」とカメラを持った取材クルーが!2歳の女の子と母親、手には雛人形を乗せた桟俵。ニュースで流せば、お茶の間がほっこりすること間違いなしの温かなツーショット!(自分で言うな)

 

一瞬取材に前向きだったものの、冷静になって「いや、これ流さないやつで。ごめんなさい!」と伝えて退散!やってる事と言ってる事が、これほど嚙み合わない事があるだろうか?でも事実なんだ。

 

NHKさん、来年は是非撮影お願いします(乗り気)。

 

おわりに

 

雛祭りらしく、明るい空気が境内を包んでいた下鴨神社の流し雛。娘の成長に感謝すると共に、家族で桃の節句を満喫できました!

 

皆さんも是非、3月3日は下鴨神社で日本の伝統的な雛祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

(ご参考)流し雛の後、下鴨神社から徒歩1分の「加茂みたらし茶屋」に行ってきました!和スイーツがお手頃価格で味わえるので是非!

www.kyotowalk-gourmet.com

 

下鴨神社

住所:京都市左京区下鴨泉川町59

アクセス:京阪「出町柳駅」から徒歩12分

拝観時間:6:30~17:00、大炊殿10:00~16:00

拝観料:境内無料、大炊殿500円

駐車場:あり(有料)