京都の数ある紅葉名所の中でも、その頂点に君臨する人気を誇るのが「永観堂(えいかんどう)」。「もみじの永観堂」の異名を持つ紅葉の名刹は、夜になるとライトアップが開催され、それを一目見ようと集まった人々を魅了します。
今回私は、そんな永観堂のライトアップに初参戦!闇夜に浮かび上がるモミジは、まさに幻想的な美しさ。そんな中、お茶屋でいただく甘酒がもう最高で・・!
今日は、永観堂のライトアップの見所や楽しみ方を徹底ガイド!気になる混雑状況についても書いてみたので、ご参考になれば嬉しいです♪
- 「もみじの永観堂」の紅葉ライトアップへ!
- ライトアップの混雑状況やチケット購入について
- 美しきグラデーション紅葉!みかえり阿弥陀様と心静かに語らう
- 色鮮やかな紅葉が池を彩る!橋とモミジのリフレクションも必見♪
- 紅葉の雲海に浮かぶ幻想的な多宝塔
- 茶屋で抹茶&甘酒を♪ライトアップを眺む極上時間
- おわりに
「もみじの永観堂」の紅葉ライトアップへ!
永観堂のライトアップは、17時半から。ライトアップ前の腹ごしらえに「マグロ寿司セット」をたらふく食べて、いざ出陣!
さぁ、永観堂に到着です!わわわ、ライトアップされて綺麗~。
夜は基本的に家にいる地味生活を送っている身としては、すごく新鮮!紅葉だけに気分も高揚。ヒュ~・・て今、北風が吹いた?え?(笑)
永観堂は、地下鉄「蹴上駅」から徒歩10分程。道中に「南禅寺」があるのですが、この時間は完全消灯。ちょっと期待していたのですが、真っ暗で何も見えませんでした!
次の日の朝、南禅寺に行ってみると、ご覧の通り!見事な色づきに感動。
南禅寺観光も楽しみたい方は、早めの時間に散策されると良いですよ♪
(ご参考)南禅寺から永観堂を通って、銀閣寺を目指すモデルコースです。秋の散策に大変オススメですよ!
ライトアップの混雑状況やチケット購入について
さて、総門をくぐって、境内へ。あれ、めちゃ空いてる・・!
この日は週末、金曜日の19時半。混雑覚悟で行ったのに、これは嬉しい誤算です。
ここで先に、私が感じた永観堂の混雑状況やライトアップ期間中の注意事項をまとめておきますね。
混雑回避!おすすめ訪問時期&時間帯
永観堂の紅葉ライトアップは、毎年11月初旬から12月初旬にかけて。ライトアップ時間は17時半から21時(20時30分受付終了)となっています。(2021年11月現在)
京都随一の紅葉名所だけあって、もはや混雑するのは当たり前。行列のニュースを見ては、「あ~今年も秋が来たなぁ。」と(笑)
ですが、少しでも混雑を避けたいですよね!そこで、私なりに分析した混雑回避のためのオススメ時間帯をご紹介します。
◇混雑回避の必勝法◇
①可能なら平日に!
いわずもがな、休日よりも平日の方が空いています。土日祝日は、旅行客や社会人の方が増えるので、可能であれば平日に行きましょう!
②グラデーション紅葉が美しい最盛期前を狙おう
真っ赤に色づく紅葉最盛期(1週間程)は、特に混雑します。そこで、必殺技!「見頃の一歩手前」で来てみてはいかがでしょうか?
今回、私は青モミジが残るタイミングで訪れたのですが、人も少なく快適に散策できました。グラデーション紅葉が美しく、十分に楽しめますよ!
③オープン直後よりも、少し遅めに行くのがオススメ
受付開始の17時半に行くと、オープン待ちの行列ができています。入場に時間がかかるので、できるなら18時過ぎに行きましょう!
私は夕食後の19時半に行ったのですが、並ばずに入場できました。遅くてもOKな方は、閉門前の時間帯がオススメです。
混雑回避は、人とズラして行動するのが鍵!ご都合もあると思うので、ご参考までにどうぞ♪
ライトアップチケットは現地購入のみ!
永観堂のライトアップチケットは、当日拝観受付でのみ購入可能です。(事前購入や予約はできません。)
昼間の拝観とは入替制になっているので、拝観券は17時半以降に購入されて下さいね!
拝観料は安いけど、臥龍廊や御朱印はNG
永観堂のライトアップ拝観料は、600円。これは寺宝展が開催される昼間の拝観料1000円より安くなりますが、以下の規制があるのでご注意ください!
①御朱印の拝受ができない。
②永観堂名物「臥龍廊」が見られない。
これは昼間であっても、寺宝展開催中は外からしか見学できません。
③寺宝展の展示が見られない。
私は今年、ライトアップと昼の両方訪れたのですが、それぞれ拝観ルートが異なりました。目的に合わせて、参拝時間を選ぶと良いかもしれませんね♪
美しきグラデーション紅葉!みかえり阿弥陀様と心静かに語らう
さぁそれでは早速、永観堂の中へGO!
おぉ、ライトアップされたモミジが美しや。何だか、夜のテーマパークに来たみたい!
夜のお寺散策って、ワクワクしますね!頑張って来て良かった~(笑)
もみじのトンネルもライトアップ中!うわぁ、雰囲気があって素敵。
青もみじが残るタイミングだったので、人も少なくのんびり散策。心静かにライトアップを楽しめるとは、なんて贅沢なんでしょう♪
御影堂(みえいどう)にお参り。お堂前には、一際目を惹く楓の木が・・!
真っ赤に色づくモミジから、若々しい青モミジまで。光り輝くグラデーション紅葉が美しい!
そして、阿弥陀堂で永観堂のご本尊「みかえり阿弥陀」様にもご挨拶♪慈悲深いお顔に、いつもホッとして胸の内を語りかけてしまうのです。
夜だからでしょうか?そのお姿が一層輝いて見え、感動してしまいました。
ちなみに、正面からお顔が見えないのは、阿弥陀様が振り返ったお姿をされているから。横に回って、優しいお顔をご覧になってみてくださいね。
みかえり阿弥陀様の詳しい解説はこちらから!
阿弥陀堂前の大階段。左右から降り注ぐ紅葉が綺麗だなぁ。
お、右奥に何やら石像が・・
そう、永観堂の「やすらぎ観音」様です。こうして照らされると、ますます有難く感じます。
いつも昼間に来ていたけれど、ライトアップはまた見え方も違って面白いですね♪
色鮮やかな紅葉が池を彩る!橋とモミジのリフレクションも必見♪
みかえり阿弥陀様に別れを告げ、極楽橋を渡ると・・
うわわ、こりゃ凄い!色とりどりのモミジで華やぐ絶景が広がっていました。
さすが3000本ものモミジを有する永観堂、迫力が違います。池に映り込む橋と紅葉のリフレクションも美しい!やっぱり秋は永観堂ですねぇ。
ここで豆知識。極楽橋を渡る際は、そこからの景色が最高に綺麗なので、お見逃しなく!極楽橋の上からは撮影禁止なので、私もしっかりと目に焼き付けました!
紅葉の雲海に浮かぶ幻想的な多宝塔
放生池の周りを散策しながら、ふと見上げると・・
あ、多宝塔だ!まるでショーの主役のようにスポットライトが当てられ、夜空に荘厳な姿を映していました。
紅葉の雲海に浮かぶ多宝塔。あぁ、なんてドラマチック!
放生池の周辺は、少し色づきが早いみたい。綺麗だなぁ。
昼間に来ると、多宝塔って見落としがちなんですけど、夜は主役ですね!何とも心華やぐ時間を過ごせました♪
ちなみに多宝塔は、近くまで登って京都の町並みを一望することができますよ。見頃ど真ん中だと閉鎖されてしまうので、気になる方は早い時期に訪れてみて下さいね。
茶屋で抹茶&甘酒を♪ライトアップを眺む極上時間
ライトアップを存分に楽しんだ私達。真っ直ぐ帰るなんて事はなく、吸い込まれるように入ったのが、境内にあるお茶屋「みかえり茶屋」さん!
うわぁ、もう雰囲気最高!まるで平安時代のお茶屋さんにタイムスリップしたみたい♪
こんな素敵な場所で、一休みできるなんて幸せ~。
私達がいただいたのは、お抹茶と甘酒。お抹茶には、京都名物「阿闍梨餅」が付いてきました!
これがもう、肌寒い中飲んだ甘酒が最高で。生姜が効いていて、驚くほど美味しかった~!
私の席から見た景色。美しくライトアップされた紅葉に、弁天社の鳥居が情緒たっぷり♪なんだこの至福のひと時は・・!
ちなみに鳥居は、ライトアップ時はお茶屋からだけ見られる特別な景色。これはもう、来るしかありません!
座る場所によっては、多宝塔も眺められますよ。
極上の景色を眺めながら、温かい飲み物をいただく時間は、何にも代えがたい贅沢なものでした!
こちらが、みかえり茶屋のメニューです。慌てて撮ったからブレてる~(笑)
皆さんもライトアップに来た際は、是非こちらに足を運んでみて下さいね。きっと素敵な思い出ができますよ♪
おわりに
いやはや夜の永観堂は初めてでしたが、幻想的でドラマチックなライトアップにドキドキしちゃいました!
爽やかな昼間の永観堂も素晴らしいですが、気分を変えて夜に来てみるのも良いですね。やっぱり京都の秋って楽しいな(笑)
それでは皆様も、素敵な秋を!
(ご参考)清水寺でもライトアップを楽しめますよ。「清水の舞台」が真っ赤に染まり絶景です!
住所:京都市左京区永観堂町48
アクセス:地下鉄「蹴上駅」から徒歩15分
拝観時間:9:00-17:00、ライトアップは17:30~20:30(21:00閉門)
拝観料:通常大人600円、小中高生400円
*寺宝展期間中は大人1000円、小中高生600円。ライトアップは600円。
駐車場:あり(寺宝展期間中は駐車不可)