妙顕寺を中心に、桜が美しい寺社仏閣を歩く桜めぐり。今回は、隠れたお花見スポット「水火天満宮(すいかてんまんぐう)」をご紹介!
ピンク色のシダレ桜が境内を覆い尽くす姿は、まさに春にしか見られない贈り物。今日は、京都でも一足早く桜を楽しめる水火天満宮から、春の風をお届けします♪
お見事!水火天満宮に咲き誇るシダレ桜
水火天満宮は、地下鉄「鞍馬口駅」から徒歩10分。春になると風情たっぷりな桜を楽しめる、知る人ぞ知るお花見名所なんです!
さぁ、到着しましたよ~。ひっそりとした場所にあるのかと思いきや、賑やかな堀川通に面していて少し驚き!
水火天満宮は、かつて都の水害火災を鎮めるため、923年(延長1)醍醐天皇の勅願によって建立された日本で最初の天満宮。御祭神には、菅原道真公を祀っています。創建当初は、上京区上天神町にありましたが、1950年の堀川通拡張に伴い、現在の場所に移転されました。
鳥居の前で一礼し、中にお邪魔するとすぐに、美しい桜がお出迎え!
空からシャワーのように降り注ぐシダレ桜!小さな境内一体を、存在感たっぷりに覆い尽く姿は、もう見惚れんばかりの美しさ。
鮮やかなピンク色の花びらが、これまた可愛い!春に一転、キラキラ輝きをみせる神社とは水火天満宮のことなのかもしれません。
反対側からも1枚。穴場と言えども、水火天満宮の春のファンは多し!主役が自信たっぷりに人々を魅了しています。
赤いベンチに腰を掛けて、お花見を楽しむのも良いかも♪
手水舎も椿でお洒落な雰囲気に。お花って存在するだけで心を和ませてくれますよね。
さぁ、本命のシダレ桜を堪能した後は、本殿にお参りをしましょう!
ご利益は水難火除!本殿にお参り
水火天満宮本社のご利益は、その名の通り水難や火難除け。そして菅原道真を祀っていることから学業成就、さらには安産のご利益を授かれます。
こちらの拝殿でお参りです。屋根に降り注ぐシダレ桜も美しきかな。道真が愛した梅にちなんだ梅鉢紋の提灯も可愛いですね♪
ちなみに水火天満宮は、犬猫の「ペット足型健康祈願¥1000」なる珍しい祈祷を行っていることでも有名。
神職さんが愛犬や愛猫のために、しっかりと祈祷をしてくれることから、ペットを連れて参拝に訪れる方も多いんですよ~!
妊婦さん必見♪玉子石を触って安産祈願
本殿の奥には、末社がずらり。
手前から白太夫(子授け)、
特に、玉子神石様にある玉子石は、触ると「まるで玉子のようにツルッと赤ちゃんが産まれる」と言われ、妊婦さん達が撫でに訪れるんですって!
妊娠五カ月目以降に触るとご利益を授かれるそうなので、妊婦さんは是非安産祈願に訪れてみてくださいね♪
仕事のご縁を結ぶ『六玉稲荷大明神』
そして水火天満宮で有名なのが、こちらの末社「六玉稲荷大明神」。赤い鳥居の奥には、「縁を結ぶ」の文字が見えます。
ご利益は、商売繁盛・就職祈願・人材確保。・・・人材確保!?何だかあまり聞き慣れないご利益ですよね。
実は六玉稲荷大明神様は、昔から職工徒弟・芸娼妓・仲居などの雇入れ契約を円満に解決されてきた縁結びの神様なのだそう。なので、就職や仕事のご縁を結ばれたい方は、是非、足を運ばれることをオススメします!
六玉稲荷大明神のすぐ後ろには、「眼病を患っていた人が、この清水を飲んで平癒した」と伝わる金龍水が湧き出ていました。
都名水の1つにも選ばれる貴重な井戸水。周りの植物たちも生き生きとしていますね。上に積まれた石組みも、何だか趣があります。
そう、石と言えば、境内には「登天石」と呼ばれる石があるのをご存じですか?その昔、鴨川が氾濫した際、道真公が川中にある岩の上に現れた後、雷火が鎮まったという伝説が。
その時に降り立ったとされる石が、写真の右下に写っている登天石です。(少しわかりにくい写真でごめんなさい。。)
水火天満宮を訪れたら、そんな伝説が残る石を探してみるのも面白いですよ~。
今回は、桜の水火天満宮をご案内してきましたが、いかがでしたでしょうか?春の水火天満宮は、見事なシダレ桜が境内に広がり、格別の美しさでした!
夜はライトアップも楽しめるそうなので、次は幻想的な夜に訪れてみたいなと思ったり。
電車でのアクセスも良好なので、まだ訪れたことがない方は是非一度足を運んでみてくださいね♪
(ご参考)水火天満宮から徒歩5分。「妙顕寺」の桜も必見です!
住所:京都市上京区堀川通上御霊前上ル扇町722-10
アクセス:地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」から徒歩10分
拝観時間:境内自由(0時消灯)
拝観料:自由参拝
駐車場:なし