京都ぶらり散歩&グルメ手帖

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【祇園祭曳き初めに一般参加】蟷螂山で貴重な舁き初め体験!船鉾放下鉾岩戸山の曳き初めに密着

2024年、今年も祇園祭の季節がやってきました!桜に心華やいだ春。苔が濡れ、青もみじ美しい初夏。そして、強烈な暑さで体がジンジンし始める夏。そんな夏の空気に「もうすぐ祇園祭が始まるぞ!」と心躍り、カウントダウンを始める無邪気な私。

 

今年は、山鉾を実際に曳くことができる蟷螂山の「舁き初め(かきぞめ)」に一般参加してきました!ひと時だけでも大好きな蟷螂山の一員になれて、もう大喜び。

 

さらに放下鉾、船鉾、岩戸山の臨場感溢れる「曳き初め(ひきぞめ)」も間近で体感!今回は、一般人も参加できる希少な行事「曳き初め・舁き初め」の様子をお届けします。

 

 

今年の祇園祭は曳き初めに密着!「曳き初め」とは?

 

祇園祭と言えば、豪華絢爛な山鉾が都大路を進む山鉾巡行が有名ですよね。その巡行よりも一足早く、組み立てた山鉾のひき綱をひいて、試しに動かす行事が「曳き初め」

 

前祭では、毎年7月12日13日に曳き初めが行われます。祇園囃子の演奏はもちろん、かけ声も本番さながらで、これがもう迫力満点!

 

そして、何と言っても曳き初めの魅力は、男女問わず一般参加できること(山鉾による)。いつも眺めているだけだった山鉾を引けるなんて、とても貴重な体験!

 

私は山鉾巡行を見る度に、曳き手さんに憧れていたので(男性しか無理)、これは参加するっきゃないという事で、行ってきました!

 

大興奮!蟷螂山の「舁き初め」に参加しちゃいました!

 

時刻は12時。山鉾建てが進む町にワクワクしながら、蟷螂山(とうろうやま)に到着!

カマキリさん、今年も会えて嬉しいよ~!舁き初めの準備が着々と行われる蟷螂山。かつては山を担いでいた事から、蟷螂山では曳き初めではなく「舁き初め」と言うそう。

 

舁き初めのスタート地点に向かう蟷螂山。こうやって電線を持ち上げながら進みます。

平安時代からその歴史を繋ぐ祇園祭。電線のある現代は、こんな工夫が祇園祭を支えているんですね。ドキドキしながら見守ります。

 

舁き初めの準備が終わり、「みなさんどうぞ~!」の合図で一斉に綱に駆け寄る人々。

参加方法はいたってシンプル。皆さん素早いスタートダッシュで、一瞬で綱が埋まりました!我が家も何とか3歳娘に綱を持たせる事に成功!パパに抱っこされて、綱を引くというよりは「握る」って感じだけど(笑)このレア体験、しかとカメラに収めたよ!

 

ちなみに舁き初めは、行きと帰りの2回行われます。なので、1回目で一般参加できなくても2回目があるのでご安心を!

 

蟷螂山の舁き初めの様子は是非動画で!老若男女、みんな笑顔で舁き初めする姿がとても印象的でした。

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太鼓の音頭に合わせ進む蟷螂山。見事な電線さばき、1年ぶりのカマキリさんの雄姿をご覧あれ!

 

いやぁ、大好きな蟷螂山をひけて夢のような時間でした!写真を見返すと、自分が笑顔すぎてもう(笑)巡行本番は男性しか曳き手になれないので、男女不問の一般参加は本当に貴重で嬉しいイベントです。

 

舁き初めを満喫した後は、前田珈琲へ。昔ながらのナポリタンが美味しかった~!

祇園祭に来ると、ついつい足を運んでしまう学生時代からのお気に入りです。

 

間近で感じる臨場感!放下鉾の曳き初めに感動

 

さぁ、15時になると放下鉾・船鉾・岩戸山で曳き初めがスタートです!すべて新町通にある山鉾で、3基が一斉に動くと圧巻なのです!まさに一見の価値あり。

 

始めにどの山鉾を見ようか迷った結果、私が向かったのは放下鉾(ほうかほこ)。曳き初めでは、こんな間近で動く鉾を拝めちゃうんですよ~!

鳴り響く大好きな祇園囃子、奥には船鉾に岩戸山の姿が。一列に山鉾が迫り鎮座する絶景!いやぁ、祇園祭ファンとして興奮しちゃう(笑)

 

音頭取さんの「エンヤラヤー!」の掛け声で動く放下鉾。至近距離を進むので、すごい臨場感!車輪がキシキシ鳴る音まで聞こえてきます。

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山鉾巡行本番でなくても、これだけ楽しめるなんて感激!祇園祭って、山鉾町の方も生き生きして楽しそうなんですよね。それがまた素敵だなぁと思ったり。

 

エンヤラヤー!船鉾が祇園囃子を奏で新町通を走る!

 

放下鉾の曳き初めが終わり、向かったのが奥に見えていた船鉾(ふねほこ)。信号を渡って、愛しの船鉾さんに駆け寄ります。

 

優美な船型もさることながら、船先で羽を広げる黄金の鳥さんも大好き!

心弾む祇園囃子に合わせ、悠々と通りを走っていきます。

 

「エンヤラヤー!」の威勢の良い掛け声で、優雅に進む船鉾。動画でその臨場感を感じてもらえると嬉しいです。

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とにかく細い道を進むので、関係者の方が鉾の安全を慎重に確認しながら進む姿が印象的でした。平安時代から令和まで、こうして伝統が守られているのは凄い事ですね。

 

岩戸山で子ども達の可愛い踊りに遭遇♪

 

そして、最後に伺ったのは岩戸山(いわとやま)

時間的にもう曳き初めは終了していましたが、雅やかな祇園囃子が迎えてくれました。

 

今日は色々堪能したなぁ、と思っていたら・・

 

岩戸山の小学生達の踊りがスタート!なんて可愛いの~。

子ども達の踊りは、曳き初め後の恒例らしく、観客をほっこり笑顔にさせてくれました。赤いハッピに団扇で踊る姿が可愛かったな。

 

今回は13日だったので、蟷螂山・放下鉾・船鉾・岩戸山の曳き初め(舁き初め)を堪能した私。

 

前日12日には、14:00~函谷鉾、14:30~鶏鉾、15:00~月鉾・菊水鉾、15:30~長刀鉾の曳き初めを楽しめるので、是非ご参考に!

 

山鉾巡行に向けて盛り上がる町を散策

 

曳き初めを満喫した後は、山鉾巡りへ。宵山に向けて、着々と準備が進む町を眺めて歩くのがとっても楽しい。

 

先程曳き初めを終えた船鉾さん。車方さんが車輪を丁寧に拭かれていました。

今年の山鉾巡行では、鶏鉾の車輪が破損するトラブルがありましたが、日々こうして大切に扱われている事に変わりはありません。

 

菊水鉾では粽の販売も!

商売繁盛のご利益がある粽で、お店を営む方が多く買われるのだとか。粽を売っているこの雰囲気、祇園祭って感じで大好き!

 

ちなみに長刀鉾の粽は、朝から大行列で即完売。私は翌日本命の蟷螂山の粽に並ぼうと販売前に向かったのですが、1キロ程もある長蛇の列。迷った末、3歳娘を連れて並ぶのは無理だと判断し諦めました(涙)

 

数年前まではふらっと行って買えたんだけどなぁ。コロナ禍だったから?いや、その前も買えたような。そうか、厄を払いたい時代だからか・・来年リベンジだー!

 

みんな大好き長刀鉾。曇り空でも、キラリと輝く長刀がカッコイイ!

そうそう、今年はとても涼しくて。日差しも控えめで、気温も32度くらい。久しぶりに過ごしやすい祇園祭で、家族で喜んでました。

 

うさぎグッズで最近人気を博している月鉾。私も大好きな鉾の1つです。

さぁ夜の町歩きに備えて、一旦帰宅!夕食を食べて、体力回復です。

 

提灯ともる幻想的な夜!郷愁誘う長刀鉾のお囃子に聞き惚れる

 

2時間もの昼寝を終え、夕食を食べ復活を遂げた娘を連れて、いざ夜の山鉾町へ!

 

提灯ともる菊水鉾。

夜は幻想的で、雰囲気ががらりと変わる町並みが美しい。

 

四条通に出て、函谷鉾(かんこほこ)のお囃子を聴きながら鉾を見上げる至福。

良きですねぇ。

 

四条通が1年で最も華やぐ夏。祇園祭のこの景色が大好き!

コロナ禍が収束し、人も賑わいも戻ってきました。海外の方がすごく増えたな。オーバーツーリズムという問題を抱えながらも、美しい祇園祭を世界に知ってもらえるのは嬉しい事だ!

 

やはり今宵も長刀鉾に戻ってきてしまった。巡行で先頭を進み、四条の中心に鎮座する鉾は、自分にとって馴染み深く特別なのだろう。

しばし家族で祇園囃子に耳を澄ませ、思いを馳せる。驚いたのが、帰ろうとしたら娘がまだ見たがったこと。我がDNAが濃いのか・・!良い傾向です。

 

長刀鉾のお囃子の動画がこちら。京都に帰りたくなっちゃうかも・・!

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最後は月鉾。もう美しいの一言!

祇園囃子を聴きながら、名残惜しくも家路へ。今年も大満足でした!

 

今回は、曳き初めで盛り上がる祇園祭をお届けしてきました。

 

実際に山鉾をひける曳き初めは、見るだけではない「体感できる」祇園祭として最高に面白かったです!歩行者天国や屋台はないけれど、夜もすごく綺麗だし♪

 

皆さんも是非、京都の夏の風物詩を満喫してみてはいかがでしょうか?