京都の街を歩いていると、素敵な店構えのお店にたくさん出会いますよね。
そんなお店の軒先には、どこも個性的な提灯が飾られています。昔から可愛い提灯や暖簾を観察するのが大好きな私。
今日は京都で見つけた面白い提灯を紹介します!
祇園に現る!鍵善良房の提灯おばけ
街を歩いていると見つけた提灯。赤に丸い模様が可愛い、京都の花街らしい提灯です。
お店によって味のある提灯は、見ているだけで飽きません。見つけるたびに、興奮しては写真を撮っては楽しんでいます♪
そんな提灯ですが、夏になると祗園の街に面白い提灯が出現します。この間見つけた提灯がこちら!ご覧ください。
一つ目お化けが、「あっかんベー」をしているユニークな提灯を発見!なんて愛嬌のある表情なのでしょう。
こちらは「くずきり」で有名な京都の老舗「鍵善良房」さんの店頭です。伝統ある老舗がこんなユニークな提灯を飾るなんて。そのギャップに、もうグッときます(笑)
石塀小路で『一つ目小僧』を発見!
さらに八坂神社と通りすぎて、石塀小路の近くで見つけた提灯がこちら。今度は「一つ目小僧」です!
お茶目な男の子が、手を大きく開いて「べー!」と言っております。思わずにんまりしてしまう愛らしい表情。
歩くと出くわすユニークな提灯。
「なんでこんな「お化け提灯」があるの?」と思われた方も多いのでないでしょうか?
実はちゃんと理由があるんですよ〜!そんなお化け提灯の謎を探ってみました。
お化け提灯の由来は、高台寺の百鬼夜行展だった
お化け提灯が飾られているエリアには、高台寺圓徳院というお寺があります。紅葉の時期にライトアップされる人気のあるお寺でも有名です。
実は、高台寺では夏にあるイベントが行われるんです。それが「百鬼夜行展」
こちらが街に貼られていた百鬼夜行展のポスターです。おぉ、なんともオドロオドロシイ妖怪たちが描かれています!
百鬼夜行展は、背筋が凍るような幽霊や鬼の絵画が展示されるイベントです。丸山応挙の「幽霊画」や、江戸時代の「百鬼夜行絵巻」が見られるチャンスなんです!
夏のお化け屋敷と同じで、夏にちょっとヒヤッとしてみませんか?という季節感のあるイベントとして、密かな人気があるらしい。ちょっと怖いもの見たさで、行ってみたいかも(笑)
百鬼夜行展の一つとして、街全体でお化け提灯が飾られているんですね。街全体で盛り上がる、遊び心だと知ってキュンとしてしまいました!
お寺と街が一体となって、ひとつのイベントを作るのも京都ならでは。
今回紹介した提灯以外にも、色んな種類のお化け提灯があるみたいです。京都の街を歩きながら、可愛いお化け提灯を見つけてみて下さいね♪
高台寺 圓徳院
住所:京都市東山区高台寺下河原町526番地
*百鬼夜行展は、夏に1か月半ほど開催されます。
日程はHPでご確認くださいませ。
拝観時間:午前10時~午後5時
http://www.kodaiji.com/index.html