京都ぶらり散歩&グルメ手帖

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【時代祭】歴史彩る京の衣装博覧会に密着!維新勤王隊や豪華絢爛な行列まで見所を現地レポ!

京都三大祭りの1つ、時代祭(じだいまつり)。毎年10月22日に開催され、明治維新から平安時代まで、豪華な衣装で時代を彩った人物に扮した一行が京都市内を練り歩く華やかなお祭りです。

 

今年は土曜日開催とあって、人生初の時代祭に行ってきました!当時さながらの装束をまとった武将をはじめ、煌びやかな女性の衣装に目を奪われた秋。お馬さんも迫力満点でドキドキしちゃいました!

 

今回は、ファッションショーさながらの時代祭を徹底レポート!その歴史から見どころ、楽しみ方までお届けしていきます。

 

 

いざ平安神宮へ!京都の歴史絵巻「時代祭」ってどんな祭?

 

時代祭は、平安神宮のお祭り。平安遷都1100年に当たる1895(明治28)年、平安神宮が創建された際、それを祝おうと時代時代の伝統的な衣装を着て時代行列が行われたのが始まりです。

 

この日は朝8時から平安神宮へGO!参道には観覧席が設けられ、まさにお祭りモード。

平安神宮が一年で一番盛り上がる日がやってきました!

 

應天門前で、武将達が乗るお馬さんが出てくる所に遭遇!勇ましい〜。

全国の選りすぐりのお馬さんが集まっているという時代祭。お馬さんの落とし物はご愛敬(笑)時代行列中は、背後に箒とチリトリを持った方が帯同されます。

 

本殿では、2基のご鳳輦に祭神の桓武天皇・孝明天皇の神霊をうつす「神幸祭」の真っ最中。桓武天皇と孝明天皇の神霊が京都御所から市内を巡行し、京の繁栄をご覧になられます。

本殿前で神幸祭を見学しようと思っていたら、中で厳かに執り行われていました。そりゃそうだな。遠くから見守ります。

 

明治維新時代、江戸時代、安土桃山時代、室町時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、延暦時代と八つの時代の風俗や文物を再現する時代祭。約2000人が2キロにわたって行列となり、市内を練り歩きます。

衣装や調度品、祭具は、京都の工匠や染色の識者が厳密な時代考証を基に、現代によみがえらせたもの。歴史好きはもちろん、私のような一般人でも興味深く楽しめるのが時代祭の魅力です!

 

ちなみに衣装を着ている方達は、学生アルバイトさん!これも学生の街・京都ならではですよねぇ。

 

そういえば昔、友達もアルバイトしてたなぁ。当時は時代祭に参加できる価値を分かっていなかった私。参加しておくんだった〜!

 

神職の指示がメガホンで飛ぶ慌ただしい朝。夕方までの長丁場だけど、きっと一生の記念になるはず!心の中でそっとエールを送ります。

 

平安神宮から京都御所へ!雅やかな神幸列が出発

 

さぁ、9時になると神幸列が平安神宮を出発です!

京都が華やぐ一日の幕開けなり!時代祭と言えば、京都御所から平安神宮を目指す時代行列ですが、実はもう朝から始まっているんですねぇ。

 

孝明天皇の神霊を乗せたご鳳輦が私の横を通過!運ぶ方達の鮮やかな衣装が印象的。ボリューミーな足元も個性的です。

例年は桓武天皇のご鳳輦が先だそうで、今年は逆になったそうな。周りの方から聞こえてくるお話も面白い!

 

お馬さんが来た~!迫力ある「ヒヒーンッ」という鳴き声にびっくり。これを間近で見れちゃうの凄いな。京都凄い!

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子ども達の衣装もめっちゃ可愛くて。鳳凰のようなカラフルな羽が素敵♪

時代祭は市民が祭を運営する平安講社(旧学区単位で構成)がいくつかあって、それぞれの小学校で数カ月も前から隊列や着付けの練習をするんですって!町とお祭りが一体となっているせいか、終日に亘る交通規制にも皆さんとても寛容な印象。

 

って、えぇ!?何これめちゃカッコいい!明治時代の馬車かしら?

しかも白馬って・・もう完璧!

 

朝の神幸列は、全部の時代行列は見られませんが、空いてて近くで楽しめるのでオススメですよ♪臨場感ある写真も撮れちゃいます。

 

神幸列を見送った後は、再び平安神宮へ。

 

写真撮影中の若者を見守る武士に遭遇。

やばい、じわじわくる・・!時代が錯誤する平安神宮。時代祭、楽しすぎるぜ!

 

平安神宮を後にした私ですが、鴨川付近でばったり行列に再会!車は信号関係なく、完全にストップです。これぞ京都の祭!

でも運転手さん、近くで時代祭を見れてラッキーだっだかも?お馬さんはこの後、悠々と橋を渡っていかれました。

 

お祭りムードの京都御所で「行在所祭」を見学

 

さぁ10時になると、時代祭の行列が京都御所に入ってきました!

御所を行進する時代行列、絵になりますねぇ。

 

砂利道が続く御所、草履の皆さんは結構足が痛いそうで。今は靴がある時代ですが、昔の人は大変だったんだろうなぁ。本当、1日お疲れ様です!

 

10時半から始まる行在所祭を見学するため、建礼門前で待機していると、維新勤王隊が笛を吹きながら登場

うわぁ、何だか本当にタイムスリップしたみたい!待ち時間までめちゃ楽しい。

 

京都料理組合より神饌が献じられ、白川女による献花奉仕が行われる「行在所祭」。お酒にお餅、大根、茄子、人参とさまざまな食べ物が神様に献上されていました。

可愛らしい衣装を来た白川女さんがお花を献上する姿は、心が和みますね。祇園祭は男性のお祭りといった感じですが、時代祭は京都で活躍した女性が一堂に揃うのも見どころの1つですね。

 

時代を彩る京のファッションショー!豪華な衣装が魅了「時代行列」の見どころ

 

いよいよ12時になると、時代祭の行列が京都御所から平安神宮に向けて出発です!

 

建礼門前に並ぶ2基のご鳳輦。令和となった今、3年ぶりに桓武天皇と孝明天皇に京都の繁栄をご覧いただきます。

近年はコロナ禍で観光客が激減した京都。今年は入国制限も解除され、海外からのお客様も少しずつ増えてきました。賑やかさを取り戻りつつある京都をご覧になって、安心していただけますように!

 

時代祭行列のルート&おすすめ見学スポットについて

 

ここでちょっと、時代祭行列の進行ルートをおさらいしましょう。

 

ルートはご覧の通り!正午に京都御所建礼門前を出発し、御池通を通って、14時半に平安神宮に到着します。(平安神宮HPより引用)

約4.5キロにわたって展開される京都の時代絵巻。まさに町全体を巻き込んだ壮大なお祭りです。

 

今回私は京都御所で時代行列を見学することに!これが大当たりだったので、その理由を簡単にまとめてみました。

 

■時代祭見学は京都御所がオススメな理由■

 

時代祭行列の見どころを解説付きで楽しめる。

豪華絢爛な衣装の見どころや時代背景を、場内アナウンスで細かく解説してくれます。これで面白さ倍増!

京都御所の雅やかな雰囲気の中で、時代行列を楽しめる。背景が御所なので、写真もよく映える!

御所は広大なので、混雑することなく空いていた。

特に子連れの方は、子どもが飽きたら御所内で遊べるからオススメ!

我が家も2歳の娘がぐずったものの、すぐ横の芝生に連れて行くと走って遊んで機嫌回復。時代行列は離れた場所からも楽しめるので、親もご機嫌◎

当初は京都市役所近くで見学する予定でしたが、改めて「京都御所を選んで良かった!」と思いました。

 

カッコイイ!維新勤王隊の鼓笛が会場を盛り上げる!

 

明治維新時代から始まり、延暦時代までの八つの時代行列が楽しめる時代祭。

 

行列がスタートするないなや、維新勤王隊が太鼓と笛を奏でながら行進してきました

時代祭の花形とも言える維新勤王隊。心躍る明るい音色に、こちらまで楽しくなっちゃいます。

 

足並み揃った行進も格好良くて。希望に溢れた勢いある時代を想像してしまいました。

 

維新勤王隊の奏でる曲は「維新マーチ」と言うそう。撮影したので、よかったら聞いてみて下さいね♪

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馬に乗る迫力の戦国武将!豪華な衣装にもご注目

 

続いては、幕末に活躍した武士坂本龍馬さん達が登場!おぉ、教科書で見たまんまの衣装だ・・!

恰幅の良い男前な方が龍馬さんに扮してましたよ~。

 

こちらは織田公上洛列。京都に上洛するのに、こんな長い立派な隊列を組んでいたんですね。信長さんのプライドを感じるなぁ。

実は信長さんの乗る馬が、かなり元気が良くて。真っ直ぐ進まず、ぐるぐるぐる。乗りこなすのが大変そうでしたが、信長さんは優しい微笑みでニコニコ。いやぁ凄い、プロ根性に拍手!

楠公上洛列も。太陽でキラリと照らされた兜が格好良い!

それにしても豪華絢爛な衣装。まるでファッションショーのような時代行列ですが、衣装のお値段は平均1000万円なのだとか!

 

厳密な時代考証の末に作成された衣装は、まさに唯一無二。それを観光客に無料でお披露目してくれるとは、やっぱり京都って凄い!祇園祭もそうですが、改めて京都の底力を感じました。

 

「ギーコ、ギーコ!」とただならぬ音を響かせやって来たのは、牛さんが引っ張る牛車。お馬さんだけかと思ったら、牛さんも登場!ひゃあ、楽しい。

黒々とした強そうな牛さん。みんなの注目の的です。いやぁ、それにしても力持ち!

 

和宮、吉野太夫、大原女!華やかな女性達にうっとり♪

 

時代祭と言えば、京都で話題となり活躍した女性が一堂に揃う婦人行列もかかせません。

 

江戸時代婦人列でやって来たのは、和宮。孝明天皇の妹君で、公武合体のため将軍・家茂に降嫁されたお方です。

艶やかな十二単が美しいですね。当時は、お付きの方とこんな風に移動してたんだ。優雅で素敵だなぁ。

 

こちらは京都の有名な名妓・吉野太夫。肩落ちさせた着物姿が何とも色っぽい。そうそう、日焼けは女性の大敵ですから♪

その美貌はさることながら、和歌や茶道、書道にも秀でていたそうな。まさに才色兼備な女性です。

 

頭に芝を乗せて現れたのは、大原女さん。京の町に行商に出かける姿を再現しています。

可愛らしい衣装がとても印象的。女性は今も昔も働き者だったんだなぁ。私も頑張らねば(笑)

 

おわりに

 

さて、朝から楽しんだ時代祭。私は暑くて力尽きたので、この辺で退散!

 

時代行列全部を見ようとすると、なんと2時間かかるのだとか。いや体力無限ならいいけど、もう足が持ちません(笑)うん、帰ろう!

 

帰る途中、東側ではこれから進発する時代の方々が待機中でした。こちら延暦の時代。衣装のお色が可愛い!

行列を待たずとも、裏側に行けば皆さんにお会いできるんだ!素敵な衣装も見られて、得した気分♪

 

夜は鞍馬の火祭りがあるけど、もう歩きまくったし今日はこれにて終了!貴重な衣装や音楽を堪能できて、大満足の初時代祭でした。

 

毎年10月22日に開催される時代祭。想像以上に素晴らしかったので、皆さんも是非足を運んでみてくださいね!