京都ぶらり散歩&グルメ手帖

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【イノダコーヒ本店でモーニング】京の朝食&ロールパンで美味しい朝を始めよう!

「イノダコーヒ本店で、久しぶりに京の朝食を食べたいなぁ」

 

京の朝食と言えば、イノダコーヒの看板モーニング。京都でモーニングと言うと、必ず名前が挙がるまさにモーニング界の巨匠です!

 

最後に食べたのは、もう何年も前。年を重ね、老舗の朝をより味わえるようになったはず。ちょっとお値段は張りますが、奮発して行ってきました♪

 

 

京都の老舗喫茶店『イノダコーヒ本店』

 

イノダコーヒ本店のモーニングは朝7時から。

 

7時半頃に到着すると、早くも外まで行列が!早く起きたんだけどな~さすが人気喫茶店です。

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町家造りの外観も素敵ですよね。なじみ客はもちろん、観光客の方も多く訪れていました。本店は全席禁煙なので、タバコが苦手な方も安心して利用できます。

 

イノダコーヒは、1940年創業の歴史ある喫茶店。前田珈琲や高木珈琲といった京都の数ある喫茶店の創業者も、イノダコーヒ出身であるのも頷けます。

 

さて、列に並んで30分。座席は200席ほどあるので、混雑しながらも進んでいる印象。空腹もピークに達し、イノダの赤い制服をピシッと着こなした女性に案内され、席に着席します。

 

本館ホール席からメモリアル館まで!イノダの多彩な空間

 

私が案内されたのは、本館の2階ホール席。深い木の色味が落ち着く喫茶空間です。白い椅子も引き立ちますよね。

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私が座ったのは1階を見渡せる手前の席だったのですが、これがすごく良かった!何が良かったのかというと、景色なんですねぇ。

 

立ち上がって見下ろした景色がこちら!ガラス張りの中庭に気持ちのよい吹き抜け。カチャカチャとナイフの心地よい音が響きます。

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「これぞイノダ!」な見晴らしに、もうワクワクが止まりません(笑)

 

イノダには4種類の席があるのですが、奥に見える赤いギンガムチェックテーブルクロスが可愛い空間がテラス席です。テラス席だけは、喫煙可能なのだそう。

 

創業者が集めた調度品が飾られた人気のメモリアル館も。革張りの赤い椅子に歴史を感じさせる時計にコーヒーミルがとっても素敵!

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メモリアル館のオープンは、少し遅めの10時。席数も少ないので、運が良いと座れる貴重な席なのだと想像。私の両親は先月このメモリアル館に座ることができて、めっちゃ喜んでました(笑)

 

他にもエントランスを入って左に進むと、開業時の店舗を復元した旧館もありますよ。どの空間もイノダコーヒの魅力を堪能できて、ゆったり過ごせそう。

 

久々に本店を訪れたんですが、雰囲気があってすごく良いですね。京都の喫茶店文化を肌身で感じることができます。

 

京都モーニングの王道『京の朝食』

 

席に座ってメニューを確認したものの、ここはお目当ての「京の朝食」をオーダーです!お値段は1480円とお高めですが、ここは奮発しちゃいましょう。

 

さぁ、京の朝食がやってきましたよ~!

 

スクランブルエッグやハムのプレートに、クロワッサン、コーヒー、さらにオレンジジュースまで付いています。野菜たっぷりで、彩りも美しくボリューム満点!

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まずはオレンジジュースをごくり。濃厚なのに後味すっきりですごく爽やか。これは美味しい!朝にふさわしい一杯です。

 

クロワッサンもバターたっぷりでパリパリ!形も可愛くて、パン王国・京都の底力を感じさせるレベルの高い一品です。

 

そして、スクランブルエッグを一口。テーブルにケチャップは見当たらず、何もかけずに食べるのがイノダスタイルの模様!とろとろ玉子の優しい味わいが口に広がります。

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たっぷり盛られたキャベツは、あっさりとしたドレッシングと一緒に。アスパラやニンジンも家だとマヨネーズをかけちゃうところですが、そのまま食べるのがイノダ流。なるほど、筋もなく立派なアスパラの旨味が存分に感じられます。

 

唯一インパクトのある味といえば、肉厚なハムの塩気がくらいでしょうか。ポテサラまでも、ジャガイモの味わいを楽しむ素朴な仕上がりです。

 

京の朝食は、ドレッシングに頼ることなくどこまでもシンプル。京都モーニングを巡ってきた中で、ここまで薄味なモーニングプレートは初めてかも。

 

そんなことを考えながら、コーヒーを口に含みます。

 

・・・!!

 

コーヒーの苦みや酸味といった魅力が、余すことなく口いっぱいに広がるではないですか。

 

なるほど、食事をシンプルに仕上げることで、コーヒーの味わいを引き立てる。華やかな朝食セットにも関わらず、あくまでも「コーヒーが主役」というわけなんですね。

 

なるほどなぁ、そんなイノダの京の朝食の魅力が心にストンと落ちた瞬間でした。さすが、コーヒーから歴史をつむいできた老舗喫茶店ですね。

 

ちなみにイノダのコーヒーは、フレッシュミルクと砂糖入りが定番。かつて社交場であった喫茶店は、お客さんが話に夢中になって気づけばミルクと砂糖が混ざらなくなるほどコーヒーが冷めてしまうことがしばしば。

 

そこで、はじめからそれを混ぜたのが今のイノダスタイルというわけですね。朝食では砂糖はスプーンに乗せられていましたが、是非一緒に混ぜて味わってみてはいかがでしょうか?

 

エビフライのロールパンセット

 

主人が注文したのは、ロールパンセット¥930。お腹がいっぱいになる京の朝食よりも、ボリュームを抑えた人気モーニングです。

 

こんがり焼けたロールパンにエビフライを挟み、サラダとポテサラが添えられています。もちろん自慢のコーヒーも付いてきますよ。

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来た瞬間、名古屋を彷彿をさせたのはここだけの話(笑)味噌かと旦那に聞いたところ、ソースだという回答。味噌だとそれはそれで話題になりそう・・!

 

男性には、エビフライは嬉しいみたいですね。ほかにも食べ応えのありそうなミートローフセットやウィンナーセットもあったので、お肉派の方にはこちらもお勧めですよ♪

 

美味しそうなケーキもずらり♪

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朝食をゆったり楽しんだ後は、お会計のレジに向かいます。ちなみにキャッシュレスの5%還元の適用もできるようでした。

 

レジ横のショーケースにはケーキがずらり!モンブランやフルーツのショートケーキまで、きらきら輝きながらこちらを誘惑してきます。美味しそう~。

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イノダコーヒならではのレモンパイ(右下)もありました!

 

朝食を頂いたばっかりなのに、湧き上がる我がスイーツ欲おそるべし(笑)今度はカフェタイムに、コーヒー片手にケーキを味わいに来たいなぁ。

 

イノダコーヒ本店は、京都の喫茶店文化を楽しめる歴史あるお店でした。皆さんもイノダならではの空間で、京都の美味しい朝を彩ってみてくださいね。

 

(ご参考)円卓カウンターが楽しい三条支店はこちら。

www.kyotowalk-gourmet.com

 

イノダコーヒ本店

住所:京都市中京区堺町通三条下ル道祐町140

アクセス:地下鉄「烏丸御池駅」から徒歩10分

営業:7:00~20:00(モーニングは11時まで。年中無休)

電話:075-221-0507