今宮神社に参拝したら、絶対に食べたい和菓子があります。それが、こんがり焼いたお餅に白味噌ダレを付けていただく『あぶり餅』。
素朴な味わいと香ばしさが癖になる平安時代から愛され続ける和菓子です。
この日は今宮神社にお参りした後、日本最古の和菓子屋「一和(いちわ)」さんで、あぶり餅を頂いてきました!
果たしてどんなお味なのか?今日は、そんな気になるあぶり餅をレポートしていきます♪
今宮神社とあぶり餅の歴史
あぶり餅は、今宮神社の参道で味わえる香ばしく焼いた一口サイズのお餅のこと。997年に今宮神社が創建されてから、現在まで愛されている和菓子です。
今宮神社が当時流行した疾病を鎮めるために造られたため、あぶり餅を食べると病気・厄除けのご利益を授かれるとされているんです!また応仁の乱や飢餓の際には、庶民に振る舞われたそう。
美味しいだけじゃなく、ご利益もゲットできちゃうあぶり餅。続いて、そんなありがたいあぶり餅をいただけるお店を紹介していきます!
どっちで食べる!?一和orかざりや
あぶり餅を食べられるお店は、2店舗あります。それが、正面の今宮神社の右手にある一和(いちわ)さんと、左手にあるかざりやさんです!
あぶり餅屋さんが2つもあって、どっちにしようか迷ってしまいますよね?私もどっちで食べようかお店の前をウロウロ。こういう時は、お店の歴史をチェック!
一和 :創業1000年
かざりや:創業400年
なるほど、一和さんの方が600年も昔から営業していることが判明!味はどちらも美味しそうだし、歴史に惹かれて一和さんで食べる事に決めました♪
創業千年!日本最古の和菓子屋『一和』
一和さんは、先程書いた通り創業1000年のあぶり餅の老舗です。なんと日本最古の和菓子屋さんだそう!京都は数多くの老舗がありますが、1000年とは群を抜いています。
瓦屋根の町屋。店頭ではお客さんがあぶり餅を味わっていて、楽しげな雰囲気です。
軒先では、お姉さんが備長炭であぶり餅を焼いていました!扇風機で炭を煽り、パチパチ焼けいくお餅たち。まさに焼きたてほやほや。絶対美味しいやつ~!お値段は13本500円です。
親指程のお餅にきなこを付けて炙っていきます。これに白味噌タレを付けていただくんですね~。あぁ、美味しそう!
席は道に面した椅子席と、店内のテーブル席のどちらかを選ぶことができます。私は寒かったので、中のテーブル席にしました!畳に座って、落ち着いて足を伸ばせるお部屋です。
お茶も急須に入れて、出して頂けました。寛ぐ~何て嬉しいおもてなしでしょう!
ゆったりお茶を飲みながら、我があぶり餅の到着を待ちます。
甘くて香ばしい♪白味噌ダレで食べる『あぶり餅』
さぁ、お待ちかねのあぶり餅がやって来ましたよ〜!!
こんがり焼けたお焦げが美味しそ〜。長い竹串にお餅をさした見た目も良い感じ!この竹串は今宮神社に奉納された斎串(いぐし)が使われています。
たまらず、お餅にかぶりつきます。嗚呼、なんて香ばしいお餅!さすが備長炭で焼いただけのことがあります。さらに、トロリとかかった白味噌の甘いタレの素朴で優しいこと!
昔の人も、このあぶり餅を味わっていたんだな~と食を通じた繋がりに思わずしみじみ。濃い味に慣れつつある私ですが、本来の味わいはこんな優しいものなんだなぁ。
一口サイズなので、パクパクあっという間に完食しちゃいました!2人前くらい食べられそうでしたが、自制して辞めました(笑)
それにしても、1人500円で頂けるなんてコスパ良すぎですね!
ちなみに、あぶり餅のお持ち帰りは3人前1500円から販売されていましたよ。綺麗に包んでもらえて、賞味期限はその日限り!お土産に買って帰ると喜ばれる一品です。
是非みなさんも今宮神社にお越しの際は、あぶり餅も楽しんでみてくださいね♪
(ご参考)今宮神社の参拝記事です。
一和(一文字屋和輔)
住所:京都市北区紫野今宮町69
営業時間:10時-17時
定休日:水曜日(ただし1日、15日、祝日は営業。翌日定休)