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【宝筐院】紅葉の色彩美は嵐山随一!庭園の見どころや歴史も丸わかり♪

今回は、嵯峨野にある紅葉の名所宝筐院(ほうきょういん)」をご紹介します。

 

宝筐院は嵐山の天龍寺ほど知名度のあるお寺ではありませんが、実はその紅葉の美しさからポスターやCMになるほど景観の素晴らしいお寺

 

実際に訪れてみると、紅葉の色づきが深くて見ごたえ抜群!静かな境内でゆったりと過ごすことができました。

 

今日は秋に訪れた宝筐院の紅葉写真を交えながら、見どころや楽しみ方をレポートします。

 

 

宝筐院の歴史

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宝筐院は、平安時代に白河天皇の勅願(天皇の祈願)により創建されたお寺です。創建当時は善入寺と呼ばれ、鎌倉時代にかけては皇族が入寺し、住職を務めた格式の高い寺院です。

 

南北朝時代には、南朝と北朝の争いから一時期衰退。しかしその後、夢窓疎石の高弟である黙庵周諭禅師(もくあんしゅうゆ)が入寺し、臨済宗の寺院となります。黙庵に深く帰依する室町幕府2代将軍・足利義詮も伽藍整備を実施し、寺院は徐々に再興されていきます。

 

義詮が亡くなると善入寺はその菩提寺となり、8代将軍・足利義政の時代には、義詮の院号にちなんで寺号は宝筐院へと改められました。そして現在、義詮は政敵であった武士の楠木正行のお墓と並んで境内に眠っています。

 

絶景!極彩色の紅葉が輝く庭園

 

さぁ、宝筐院の境内に入りましょう。するとすぐに、彩り鮮やかな紅葉が目に飛び込んできました!

 

赤や黄色に輝くモミジの色づきが深く、緑の苔や木々とのコントラストもすっごく綺麗!

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なかなか出会えないレベルの色彩美に感動!石畳の一本道の参道も絵になりますね。

 

ちょっと遠くから本堂を眺めてみましょう。茶色いお堂に紅葉が映えますね~。

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宝筐院は回遊式枯山水庭園なので、庭園をぐるりと歩きながら紅葉を楽しめます。枯山水の白砂と緑が美しい苔、そして燃えるような赤モミジ!f:id:kyotoburari:20190919064619j:plain

まるで絵の具のパレットのような色彩にうっとり。美しい紅葉を眺めていると、自然と心もリフレッシュされますね♪

 

緑の幻想的な苔庭

 

宝筐院には苔庭もあるのをご存知ですか?

 

境内には、勢いよく生い茂った苔が一面に広がっていました。まさに苔の絨毯!

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遠くでは楓も紅葉しています。苔も紅葉も楽しめちゃうお得感がちょっと嬉しい(笑)

 

何の木だろう?面白い実を付けた木も見つけました。

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実じゃなくて、花が咲くのかな?

 

庭園を歩いていると、自分の心に引っかかる発見があって面白いですね。

 

本堂の縁側に座って紅葉鑑賞

 

庭園を楽しんだ後は、宝筐院の本堂に上がらせていただきます。

 

紅葉シーズンは多くの参拝客が訪れるにも関わらず、掃除の行き届いた清潔感のあるお堂です。本堂には十一面千手観世音菩薩立像が祀られています。

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空いていれば、奥の方々のようにお堂の縁側に座って紅葉を楽しむことができます。 

 

私もちょっと座ってみました!そこからの景色がこちら。

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モミジのグラデーションの美しいこと!庭園を眺めながらのんびり寛ぐのもお寺巡りの醍醐味ですよね。

 

とっても癒されました!

 

宝筐院で彩り豊かな秋を♪

 

宝筐院は深い色づきの紅葉と、生き生きとした苔を楽しめる素敵なお寺でした。

 

紅葉の見ごろは、例年11月末から12月初旬にかけて。(ちなみに三脚や一脚は持ち込みができないので、ご注意ください!)

 

ライトアップはされていないので、お昼間の太陽光に輝く紅葉を楽しんでみてくださいね。

 

最後におまけ。宝筐院の近くにいた可愛い猫ちゃんです。f:id:kyotoburari:20190919174045j:plain

どこを見てるのかな?顔立ちの整ったべっぴんさんですね♪ 

 

 

宝筐院

住所:京都市右京区嵯峨釈迦堂門前南中院町9

アクセス:市バス「嵯峨釈迦堂前」下車徒歩約3分、JR「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩15分

拝観時間:9時-16時(11月は16時半まで)

拝観料:500円(御朱印300円)