京都ぶらり散歩&グルメ手帖

定番からガイドブックに載らない「京都の歩き方&グルメ」を発信するブログ。神社仏閣の楽しみ方もご案内!

【宝厳院】紅葉見頃の獅子吼の庭を満喫!歴史や抹茶まで見所ご紹介

嵐山の紅葉スポットを巡る1日。最後に訪れたのが、天龍寺の塔頭寺院である「宝厳院(ほうごんいん)」。ライトアップでも有名な嵐山の人気スポットながら、訪れたのは今回が初めて。

 

迫力あるモミジの紅葉はもちろん、個性溢れる庭園「獅子吼の庭」を歩いて宝厳院の魅力を満喫してきました!今日は宝厳院の秋の見どころをまるっとご紹介していきます♪ 

 

 

宝厳院の歴史

 

宝厳院は、嵐電「嵐山駅」から徒歩3分。天龍寺にも近く、法堂を曲がった先にあるアクセスしやすいお寺です。

 

さぁ、入り口に到着です!拝観チケット(500円)を購入し、庭園に入っていきます。

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ちょっとその前に、宝厳院の歴史を簡単にご紹介。宝厳院は、1461年に聖仲永光禅師を開山に迎え、室町幕府の管領である細川頼之(ほそかわよりゆき)の寄進によって創建された天龍寺の塔頭です。

 

創建時は現在の上京区にあり広大な敷地を誇っていましたが、1467年から続いた応仁の乱によって焼失。その後、豊臣秀吉の力添えにより見事に再建を遂げます。

 

しかし、再び苦難が到来。なんと、明治時代の区画整理により立ち退きを迫られてしまったのです。そんなやむを得ない事情から、宝厳院は弘源寺境内にお寺を移転することに。その後、平成の時代にようやく今の場所への移転が決まり現在に至ります。

 

なるほど、深い歴史を持ちながら建物自体はとても新しいんですね!

 

人生の真理を伝える『獅子吼の庭』

 

宝厳院の庭園は「獅子吼の庭(ししくのにわ)」呼ばれ、室町時代に中国へ渡った禅僧・策彦周良禅師によって作られました。獅子吼とは「仏が説法する」という意味。庭園を散策し、鳥や風の音を聴くなかで、人生の真理を感じる無言の説法なのだそう。

 

早速庭園に入ると目に飛び込んできたのが、こちら。紅葉もさることながら、丸い石がゴロゴロ転がっていて何とも個性的!

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実はこの石、人生でいう「苦界」を表しているそう。手前にある「舟石」を使って、対岸の釈迦如来に見立てた「雲上三尊石」のもとに向かう様子が表現されています。対岸から雲上三尊石に置かれている獣石群が、仏に向かう人を表しているらしい。

 

さらにこちらが、「龍門瀑(りゅうもんばく)」。鯉が滝を登る様子が表現され、修行を続ける大切さを説く禅の考え方を伝えています。

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なるほど、早くも獅子吼の庭らしさ全開!すっごい難しい!丸い石にキャッキャしていた自分だが、ちょっとわかった気分になってみたり(笑)

 

反対側から見てみると、石が流れる川のようですごく美しかったです。

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獅子吼の庭は、嵐山を取り入れた借景式庭園でもあるんですね。

 

それでは、紅葉美しいお庭を散策していきましょう。

 

巨大モミジは迫力満点!宝厳院の紅葉

 

宝厳院を歩いていると、圧倒的なモミジの迫力に驚かされました!

 

見てください、美しく色づいた大きなモミジ!赤やオレンジのグラデーションがとっても綺麗。

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枝ぶりも味わい深く、見ごたえのあるモミジです。

 

赤、青、黄色、色とりどりのモミジが交差する、まさに色彩の楽園!

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ススキの穂が秋の風情を助長しています。それにしても宝厳院には沢山のモミジが植えられているんですね。

 

境内には、小川も流れていました。散りモミジも美しく、何とも絵になります。

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天龍寺もそうですが、小川があると心が癒されるなぁ。こんな場所でのんびり読書とかしたいかも!

 

紅葉を引き立てる獅子石&豊丸垣

 

宝厳院を散策していると、「石」の存在感があるお庭だなと思いました。

 

例えば、こちらの大きな「獅子石」。苔むした白い岩が紅葉の赤を際立たせていますよね。

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獅子の顔に似ていることから、獅子石と呼ばれているそう。似てるかな?よ~く見ると、しゃがんでいる獅子に見えるかも(笑)

 

他にも宝厳院ならではのユニークな垣「豊丸垣」がありました(左奥)。竹の小枝を下向きに重ね、耐久力を増すために屋根が付けられています。

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宝厳院独自のものなので、宝厳院垣とも呼ぶそう。

 

庭園を巡っていると、そのお寺でしか見られない色んな発見があって面白いですね。

 

宝厳院のお茶室でお抹茶を♪

 

宝厳院には、抹茶を頂けるお茶室「無畏庵(むいあん)」もありました。

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屋根に生い茂る草から何とも言えない風情が漂っています。

 

拝観料とは別に500円必要ですが、静かな空間で鼓月特製の干菓子と抹茶がいただけますよ~。

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見たところ空いている様子だったので、紅葉シーズンで混雑する庭園から離れて過ごしてみるのも良いかも♪

 

朱色が珍しい本堂の襖絵

 

さらにこちらが本堂。平成に建てられただけあって、新しさを感じさせますね。

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本堂では、ご本尊に十一面観音菩薩、脇仏には三十三体の観音菩薩、地蔵菩薩像が祀られています。(拝観は別料金)

 

中に入ると、田村能里子さんが描いた襖絵「風河燦燦三三自在」が飾られています。撮影禁止なのでパンフレットの写真を。

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朱色が珍しい襖絵。33人の老若男女が描かれ、全部で58枚もあるんですって!

 

興味のある方は是非覗いてみてくださいね。

 

まさに見頃!紅葉美しいモミジ参道

 

宝厳院を満喫し、お庭を後に。帰りはモミジの参道を通って帰ります。

 

まさに紅葉真っ盛り!モミジの美しいトンネルが出来上がっていました。

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パンフレットの表紙にもなっているこちらの景色。見頃に時期に来れて良かった~。

 

参道脇には、羅漢さんのお姿も。

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嵐山羅漢と呼ばれ、宝厳院の呼びかけで企業が奉納したものなのだそう。

 

宝厳院は、迫力あるモミジが楽しめる素敵なお寺でした。苦海など個性的な庭園が見られたのも面白かった~!

 

宝厳院は春と秋の特別拝観期間だけ拝観可能なお寺です。また青モミジの時期に来てみるもの良いなぁと思ったり。大満足で京都の街に帰りました♪

 

宝厳院

住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36

アクセス:嵐電「嵐山駅」から徒歩3

駐車場:天龍寺の駐車場を利用(有料)

拝観時間:9:00~17:00

拝観料:500円