明けましておめでとうございます!皆さんは新年にいただく食べ物と言えば、何を思い浮かべますか?お節にお雑煮・・、どれもこの季節ならではですよね。
今回は、お正月にかかせない京都の和菓子「花びら餅」をご紹介!今年は、鍵善良房さんと老松さんの花びら餅をいただいちゃいました♪お店によって、微妙に異なる味わいが面白いんですよね。
それでは早速、いってみましょ~。
ゴボウに味噌餡!お正月の京都の和菓子「花びら餅」とは?
花びら餅は、ゴボウと味噌餡を羽二重餅でくるりと包んだお正月ならではのお菓子。
平安時代のお正月、宮中で行われた「歯固めの儀式」で食べられていた「菱葩(ひしはなびら)」というお餅をまねて作られたのが、今の花びら餅なのだそう。
ほぉ、平安時代にルーツを持つ伝統的なお菓子とは奥が深い!実際にどんなお菓子なのか、京都の老舗和菓子店にお邪魔してきました。
【鍵善良房】牛蒡の香りが◎羽二重餅は格別の美味しさ!
まず訪れたのが、江戸時代創業の老舗「鍵善良房」さん!お正月らしく、豪華な垂れ幕が迎えてくれました。
くずきりが有名なお店で、祇園にあるので観光と合わせて立ち寄れるのも嬉しい!
店頭には、お正月気分を盛り上げてくれる生菓子がずらり。
久寿玉に初詣、絵馬・・どれもお目出たい上に、美しい!
そして、今回のお目当て「花びら餅¥550」をゲット!お家に帰って、開けてみると・・
おぉ、ぽってりとした福々しい羽二重餅が!一緒に付いてきたお花の干菓子も可愛い♪
そして、羽二重餅からさりげなく顔を出しているのが・・
チラリ、そうゴボウさんです!黄色い餡は、白味噌餡。お味噌に餅、ゴボウ、まさにお雑煮ですね。
湯がいて密漬けしたというゴボウには砂糖がまぶされ、一口かじると何ともフレッシュなゴボウの香りが鼻を抜けます。食感は固めで、どこかドライフルーツのよう!
白味噌も黒糖が入っているのかな?コクと深みのある味で、味噌感も少なく食べやすい。
そしてさすが鍵善さん、蜜を入れたという求肥がほんのり甘くて柔らかくてもう最高!ここのお餅、本当に美味しいんだわ。1日の疲れが一瞬で吹き飛びました(笑)
お菓子にゴボウは好き嫌いが分かれそうだけど、鍵善さんの「花びら餅」は食べやすくて、いつも通りあっという間に完食しちゃいました!
【老松】ぼってり肉厚な花びら餅!お正月の生菓子も堪能♪
続いてご紹介するのが、京都の花街・上七軒に店を構える「老松(おいまつ)」さん!
お正月とあって、軒先には門松と共に「花びら餅」の文字が・・!
かつて朝廷にお菓子を献上していた老松さん。そう聞くと敷居が高く感じらますが、北野天満宮のライトアップ時には特製の茶菓子が拝観者に配られる等、意外と身近な存在でもあります。
(ご参考)ライトアップ限定の茶菓「北野大茶湯」がこちら!もみじ苑のライトアップの様子と合わせてご紹介しています。
さて、店内に入ると美味しそうなお菓子がずらり!鯛のお饅頭が可愛い~♪まさに、おめで鯛ですね。
生菓子を見ても、お正月らしいものが沢山!花びら餅だけにしようと思っていたけど、これは予定変更だ。全部で3種類買っちゃいました(笑)
ということで、まずはお目当ての「花びら餅¥648」から。持つと驚き!何ともぼってりと厚みのある贅沢な羽二重餅です。
お餅を頬張ると、しっとりしていて柔らかい!とろ~りと舌触りも良くて、まさに至福の食感。これ、めっちゃ好きかも♪
ゴボウはしっかりと煮られ、ホロホロに。味噌感を強く残した白味噌と良く合います。
鍵善さんと比べると、ゴボウは柔らかく、味噌は味噌味噌(?)していました。同じような見た目でも、お店によって味が全然違うから面白いですね!
花びら餅の他にも、寅年をイメージした「寅の春¥646(左)」と彩り鮮やかな「神の梅¥432(右)」もいただきました!
どちらも中にこし餡が入っていて、これがほんわり優しい甘さで美味しいのです。なめらかで上品な餡の美味しさは、老松さんに教えてもらったと言っても過言ではありません!
おまけで、お正月の「干菓子ぽち袋」も買っちゃいました♪干支の寅さんが可愛い~。
ミニサイズなので、新年のちょっとしたプレゼントにも良さそう!店頭にさりげなく置かれていて、思わず買ってしまいました。
花びら餅を食べて素敵な一年を!
今回は、京都のお正月の和菓子「花びら餅」をご紹介しました。ゴボウをお餅で包んだユニークな見た目とは裏腹に、意外といけちゃう不思議なお菓子でした!
最近は通販をされている和菓子屋さんも多いので、お取り寄せでも楽しめますよ♪皆さんも是非、お正月の京都を味わってみてくださいね。
住所:京都市上京区社家長屋町675-2
アクセス:嵐電「北野白梅町駅」から徒歩11分
営業:9:00~17:00(定休日:不定休)
電話:075-463-3050
駐車場:なし