京都ぶらり散歩&グルメ手帖

京都の定番からガイドブックに載らない穴場まで、観光名所やグルメを発信中!季節のおすすめスポットや寺社の楽しみ方は、MENUから検索!自分らしい旅を楽しもう♪

【護王神社】可愛い狛猪や猪おみくじ発見!足腰&喘息封じのご利益も♪

護王神社は、京都御所の西に鎮座する通称『いのしし神社』。境内は狛イノシシから猪おみくじ猪絵馬幸運の霊猪まで、とにかく猪でいっぱい!

 

亥年の今年は、年始から参拝客で溢れていたお寺です。猪だらけだなんて、面白そうだしすっごく気になる!

 

混雑も落ち着いた今日この頃。早朝に京都御所を散策した後、護王神社へ参拝に行ってまいりました。

 

今日は護王神社の見どころからご利益まで徹底レポートします♪ 

 

 

和気清麻呂公を祀る『護王神社』の歴史

f:id:kyotoburari:20190619060044j:plain

護王神社は、和気清麻呂公(わけのきよまろこう)をお祀りした神社。創建は不明ですが、もとは洛西の神護寺境内に清麻呂公の霊社として祀られていたそう。

 

その後、明治19年(1866)明治天皇の勅命により京都御所蛤御門(はまぐりごもん)前の現在地に社殿を造営されたと云われています。

 

神様として祀られる和気清麻呂公。実はこの方、平安遷都において多大な活躍をした京都にとっても縁が深いお方

 

当時、桓武天皇は長岡京に都を移したものの、都造りはうまくいきませんでした。そこで「淀川上流の葛野の地(今の京都)に都を移してはどうか」と進言したのが和気清麻呂公でした。その後千年以上にわたり、京都が平安京として繁栄したことは皆さんご存知の通りですね!

 

また奈良時代にも、当時権勢をふるっていた僧侶・道鏡が「俺を天皇にせよ、というご神託があった」と世の中をざわつかせる道鏡事件が勃発!和気清麻呂公は称徳天皇に命じられ、ご神託の真意を確かめに宇佐八幡へ赴きます。その後、そのご神託が虚言であることを見事に暴き出し、混乱した世の中を無事に平安へと導きました。

 

和気清麻呂公は、天皇家さらには京都を語る上では欠かせない人物なんですねぇ。歴史を知ると、今の場所で祀られているのが良くわかりました!

 

狛犬ならぬ狛猪!?愛らしい護王神社の『狛猪』

 

さぁ、鳥居をくぐって護王神社の境内に入ります。

 

すると早速いらっしゃいました!狛犬ならぬ狛イノシシ!拝殿の左右にちょこんと可愛らしいイノシシのフォルムが見えますでしょうか?

f:id:kyotoburari:20190621062806j:plain

 

狛イノシシさんだけ拡大!左右それぞれ表情が違って、雄雌の一対になっているそう。こちらは雌。ずんぐりむっくりしていて、とっても愛らしいです。

f:id:kyotoburari:20190621063227j:plain

 

口を開けて強そうなのが雄の狛イノシシさん!ちょこんと上を向いたしっぽに思わずキュンとしちゃいます。

f:id:kyotoburari:20190621063437j:plain

ちなみにこの拝殿と狛イノシシさんは、明治32年発行の10円札の紙幣に採用されていたそう!小さな神社ではありますが、古くから日本人に親しまれてきた神社なんですね。

 

ところで、なぜ狛犬ではなく狛イノシシなんでしょう?それは、猪が護王神社の守り神とされているからなんです!

 

その昔、御祭神の和気清麻呂公が足を弱らせた際、300頭ものイノシシが現れ和気清麻呂公を道案内して救ったそう。そんな歴史から、護王神社では猪が大切にされ、狛イノシシが作られたんですね。

(「ご利益①足腰守護」で由縁を詳しく書いてますので、是非ご参考に♪)

 

鼻をなでると幸せが訪れる『幸運の霊猪』

 

さぁ、まだまだ猪さんがいましたよ~!

 

手水舎にいたブロンズ像の猪さん。筋肉質で野性味に溢れています!こちらは「幸運の霊猪」呼ばれ、鼻をなでると幸せが訪れるそう。あ、確かに良く見ると鼻の所だけピカッと光ってるかも~(笑)

f:id:kyotoburari:20190620072351j:plain

口から水を出す姿もちょっとユニーク!色んな猪がいるので、何だか見つけるのが楽しくなってきます。

 

木彫りの猪も発見!チェーンソーアーティストの方が北山杉を使って作ったそう。一本の木から作っているなんてすごいなぁ。

f:id:kyotoburari:20190620072445j:plain

 

境内の奥には、もう1つ手水舎がありました。先ほどの猪さんは前足で、こちらの猪さんは後ろ足で立っています。ニコっと笑っているようにも見えて、愛嬌がありますね♪

f:id:kyotoburari:20190621065631j:plain

ちょっと豚さんにも見えるかも?

 

とにかく境内は猪でいっぱい!猪コレクションのコーナーなんかもありました。皆さんも自分のお気に入りの猪さんを見つけてみてくださいね♪

 

さて、続いては護王神社のご利益をご紹介!実はちょっと珍しいご利益がある神社なんですよ〜。

 

護王神社のご利益①足腰の守護

 

護王神社の有名なご利益といえば『足腰の健康・病気怪我の回復』。そんなご利益から、スポーツ選手や足腰の回復を願う参拝客が多い護王神社。私が参拝した朝も、スポーツマンらしき男性が1人で参拝に訪れていました!

 

なぜ足腰の守護神として信仰されるようになったのでしょう?実はその昔、和気清麻呂は道鏡に足の腱を切られ、九州の山奥に流刑になりました。山道をよたよた歩く中、突然山の中から300頭ものイノシシが現れ、清麻呂公を守って道案内したそう!

 

その後、足萎え(あしなえ)は不思議と治り、和気清麻呂公は立って歩くことができるようにまで回復!そこから足腰回復にご利益があると信じられているんですね♪

 

境内には『足萎難儀回復の碑』がありました。足形の上に乗ったり、碑を撫でると足腰の病気や怪我が回復するんですって!是非ご利益をいただいちゃいましょう。

f:id:kyotoburari:20190619065614j:plain

そして招魂樹(おがたまのき)と呼ばれる木の下にある、白い串のようなもの。わさわさ大量に刺さっていて、気になりますよね?

 

これは『座立亥串(くらたていぐし)』という、願かけの串。自分の名前と願い事を書いた紙札を挟み、中央の『願かけ猪』の前に刺す護王神社ならではの願かけです。

 

それにしてもすごい数!足腰の健康を願う方の多さが改めてわかりますよね。

 

護王神社では毎月21日に自由に参加できる『足腰祭』が開催されるので、そこで足腰の健康祈願をされるのもオススメですよ♪

 

護王神社のご利益②ぜん息封じ

 

護王神社のちょっと珍しいご利益。それが『ぜん息封じ』のご利益です。

 

のど飴などにも使われる喉を優しく潤すカリン。護王神社の境内には、『ぜん息封じのご神木』と呼ばれるカリンの大木があることから、ぜん息を抑えるご利益があるとされています。

 

私は、最近花粉症が喉にくるようになってしまったので、しっかり参拝させて頂きました。神社ではかりん飴が売られていたので、お土産に買ってみるのもオススメです!

 

護王神社のご利益③子育て&子どもの成長の守護

 

護王神社には、和気清麻呂公以外にもう1人の御祭神がいらっしゃいます。その方が、和気広虫姫(わけのひろむしひめのみこと)です。

 

和気広虫姫は、戦乱で身寄りを失った多くの子どもを助け、養子として育てた心優しい女性の神様。子ども達への深い愛情から子育明神として信仰され、子どもの成長を守っていただけるとされています。

 

縁結びなどのご利益は良く聞きますが、子育てのご利益があるのは護王神社ならでは。是非子育て中のお母さんは立ち寄られてみてくださいね!

 

可愛すぎる!イノシシおみくじ&絵馬

 

参拝をしたあとは、おみくじを引いて神様のアドバイスをいただきましょう。さすがイノシシ神社だけあって、おみくじも猪でした!

 

こちらが『イノシシおみくじ』。カラフルで可愛いので、何色にしようか迷っちゃいます!

f:id:kyotoburari:20190621070800j:plain

これだっという気になる子を選んであげてくださいね♪おみくじを引いたあとは、猪さんの置き物をお家に飾るのもおすすめ!可愛くて目に入るたびに癒やされそうです。 

 

また絵馬にも猪さんが描かれていました。笑顔だけど、足腰強そう!

f:id:kyotoburari:20190621070908j:plain

「転ばないようにお守りください」や「足の怪我が治りますように」など、足腰守護の神様にしかできないお願いごとをしてみましょう!

 

今日は護王神社の見どころをご紹介してきましたが、こんな感じで猪愛に溢れた面白い神社でした!また護王神社ならではの珍しいご利益もあり、参拝も楽しむことができました。

 

京都御所からも近いので、お近くに寄られた際は是非参拝されてみてくださいね♪

 

■建仁寺の塔頭『禅居庵』は猪寺と呼ばれるお寺です。合わせてご参考に!

www.kyotowalk-gourmet.com

 

護王神社

住所:京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385

アクセス:地下鉄丸太町駅から徒歩7分

参拝時間:午前6時〜午後9時

駐車場:あり