京都ぶらり散歩&グルメ手帖

定番からガイドブックに載らない「京都の歩き方&グルメ」を発信するブログ。神社仏閣の楽しみ方もご案内!

【銀閣寺の見どころ】東求堂に向月台、銀沙灘!もみじと苔の庭園をぶらり散歩

新緑が美しい6月の京都。この日は、朝早く起きて「銀閣寺(慈照寺)」に行ってきました!

 

初夏の銀閣は、サツキの花でピンクに彩られ、華やかな表情に。青もみじも美しく、豊かな自然に癒されながら散策を楽しむことができました。

 

今日は、銀閣寺の見どころから歴史、庭園、おすすめの写真スポットまでご紹介!東山文化を生み出した美の舞台を、写真とともにお届けします。

 

 

哲学の道を通って、いざ銀閣寺へ

 

気持ちの良い晴天のなか、哲学の道をお散歩しながら、銀閣寺を目指します。

 

春は桜が美しい哲学の道ですが、初夏はご覧の通り、旺盛な新緑の園へと化します!疎水の左右から、勢いよく生い茂る植物達。夏らしくて清々しい。

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銀閣寺へのアクセスは、市バス「銀閣寺道」で降りるのが便利ですが、ちょっと寄り道して、こんな風に哲学の道を歩いてみるのもオススメ。四季折々の表情に、心も和みます。

 

さぁ、銀閣寺の総門に到着!石畳が美しい立派なエントランスですねぇ。

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実は銀閣寺、中の受付まで長~い道が続いているのも特徴で。一見行き止まりに見える突き当りを右に曲がると・・

 

銀閣寺垣」と呼ばれる竹垣が出現!外の世界を遮断するかのような静かな世界が広がります。

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銀閣寺垣は、もとは外敵からの防御柵として作られたもの。それが今では、銀閣寺へ入る前に、喧騒の社会を生きる私たちの雑念を浄化する道だとも言われています。確かに歩みとともに、心も穏やかになるような感覚。

 

受付で拝観料¥500円を払って、チケットを購入します。銀閣寺のチケットって、お札みたいで面白いんですよ~!中央には「家内安全、開運招福」の文字が。f:id:kyotoburari:20200608165235j:plain

お家に帰ってから、お部屋に貼るのもご利益があるかもしれませんね。私は旅の思い出に、いつも大切に持ち帰っています。

 

日本の美を堪能!観音殿銀閣と向月台

 

さぁ、いよいよ銀閣寺の中へと入りましょう!

 

境内図はご覧の通り。東山を登ってくだる、所要時間40分程のコースになっています。

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アップダウンがきついという方は、赤矢印の「展望所に行かないショートカットコース」がオススメですよ。

 

中門を抜けるとすぐに、銀閣寺を象徴する建物「観音殿(かんのんでん)」が現れました!左手には、神秘的な雰囲気が漂う円錐台形の「向月台(こうげつだい)」も。

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装飾控えめな落ち着いた雰囲気ながら、佇まいが美しく存在感のある観音殿。6月とあって、赤やピンクに咲いたサツキの花が、観音殿に華やかな彩りをそえています。

 

こういう季節の花に出会えるのって嬉しいなぁ。偶然の出会いに、心もウキウキしちゃいます♪

 

銀閣寺の歴史

 

銀閣寺は、相国寺の山外塔頭の1つ。1482年(文明14年)室町幕府の八代将軍足利義政が、祖父である三代将軍義満の金閣寺にならって、山荘東山殿を造営したのが始まりです。

 

山荘が造られたのは、応仁の乱の後。義政の後継者を弟・義視にするか、息子・義尚にするかを巡り、当時の宿敵、細川勝元と山名持豊がそれぞれについて、1467年に勃発した応仁の乱。10年にも及ぶ内乱の後、義政は義尚に政務を譲り、東山殿で隠居生活を送ることになります。

 

政治の評判は良くなかった義政ですが、芸術面では高い素養をみせることに。東山殿から茶道、華道、香道といった「侘び寂び」を特徴とした東山文化を生まれたことは、あまりにも有名ですよね。

 

東山殿は義政の死後、その遺言に従って禅宗寺院へ。義政の法号である慈照院にちなんで、「東山慈照寺(とうざんじしょうじ)」と命名されます。これが正式名称ですが、今では金閣寺に対して「銀閣寺」の呼び名で親しまれています。

 

1994年には、世界遺産にも登録。日本文化を楽しみに、世界中から多くの人々が訪れる人気スポットになっています。

 

銀色だった?観音殿の銀箔の謎

 

金閣金色なんだから、銀閣寺銀色なんじゃないの?」とお思いの方、いらっしゃいますか?私もかつて、そんな期待をしていた1人です(笑)

 

しかし、観音殿(銀閣)はご覧の通り茶色。創建時は黒漆におおわれ、それが風化と共に壁面を銀色に見せたという説はあるようですが、銀箔に塗られていた過去はないそうです。

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たしかに壁面が銀色となると、義政の美意識とは異なる気もするし、茶の湯も生まれなかったかもしれません。黒漆でシックに仕上げ、その変化を楽しむ。現代においても、色は褪せても決して古びない美しさは、そんな侘び寂びの心を象徴しているのかもしれませんね。

 

一層は書院風の心空殿(しんくうでん)、二層は花頭窓をしつらえた唐様仏殿の潮音閣(ちょうおんかく)からなる観音殿。

 

屋根の上には、鳳凰がいるのも見どころの1つ。凛々しくて格好良いですね~!

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観音菩薩を祀る観音殿を守っているのだそう。銀閣寺に来たら、是非その姿を探してみてくださいね!

 

芸術的!太陽で光り輝く向月台

 

観音殿に並ぶ銀閣寺のシンボルと言えば、向月台

 

太陽の光でキラキラ輝きを放っていて、眩しいくらい!京都の白川砂で作られていて、灯りのない時代、白砂の反射から屋内に太陽や月の光を取り込んでいたそう。f:id:kyotoburari:20200609163423j:plain

白と言うよりは、銀に近い色。作り方の動画を見たら、何人もの職人さんが水分を含んだ白砂を板でポンポンと叩いていました。とにかく形が綺麗で、ずっと見ていても飽きない美しさ。

 

かつては向月台に座って、東山にのぼる月を待ったというお話も。形を崩さずに登るのは、すごく難しそう!いつ見ても、ちょっと触ってみたい衝動にかられる私です(笑)

 

人気スポット「花頭窓」で記念撮影を♪

 

銀閣寺には、人気の写真スポットがあるのをご存じですか? 

 

それがこちら!向月台のすぐ横にある、お洒落な小窓「花頭窓」。窓からは美しい新緑にサツキ、銀沙灘が顔をのぞかせています。

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この窓の近くに立って、写真を撮るのが銀閣寺の名物なんだよ~」と、掃除のおじちゃんが親切に教えてくれました!私達夫婦も、もちろんパシャリ♪

 

窓を額に見立てて、かなりフォトジェニックな写真を撮ることができました!皆さんも窓の前に立って、素敵な1枚を撮影してみてくださいね。

 

銀色に波打つ「銀沙灘」と方丈

 

花頭窓から見えていた「銀沙灘(ぎんしゃだん)」があるのは、江戸中期に建てられた方丈の前。

 

波を表現した個性的な模様が美しい銀沙灘。お寺では、月や太陽の灯りを取り入れるため、本殿や方丈の前に白砂を敷くことが多いのだそう。

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方丈にはご本尊の釈迦牟尼仏が安置され、与謝蕪村と池大雅の襖絵(複製)も所蔵されています。春と秋の特別拝観で見ることができるので、見たい方はそのタイミングで足を運んでみてくださいね。

 

方丈側から眺めた真っ直ぐに伸びる銀沙灘。東山の自然と見事にコラボレーションしています!

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波紋に光がギラギラ反射して、銀色に照り輝く白砂。雪と同じくらいの反射率だというから、そりゃ眩しいわけだ。満月に照らされた夜の姿も幻想的なんだろうな~。

 

方丈の左端から撮影した写真も。観音殿に銀沙灘、花頭窓が映り込んだ「The銀閣寺」な1枚です。

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こちらもオススメの写真スポットなので、お見逃しなく!

 

義政が愛した東求堂の四畳半「同仁斎」

 

観音殿と並んで、東山殿造営時の遺構として現存するのが「東求堂(どうぐどう)」。

 

阿弥陀如来像を安置する持仏堂として造られ、義政が愛した4畳半の書斎「同仁斎(どうじんさい)」があります。

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畳を敷き詰め、部屋を障子で区切った同仁斎は、書院造りの起源とも言われ、茶道などの東山文化がここから生み出されました

 

4畳半という広さは、身分関係なく、物思いにふけったり内省する場所として、義政にとっても居心地が良かったのかもしれませんね。

 

東求堂の正面には、錦鏡池(きんきょうち)を見渡す庭園が。石組みが美しく、可愛く咲いたサツキの花が目を惹きます。

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銀閣寺は、どこを切り取っても本当に美しいお寺。義政も障子を開けて、この情緒ある景観を楽しんでいたのかな?

 

東求堂の中は、方丈と同じく特別拝観期間にだけ足を踏み入れることができます。気になる方は、ぜひ特別拝観に合わせて訪れてみてくださいね。

 

苔と青もみじを楽しむ新緑散歩!

 

さて、観音殿や東求堂を楽しんだ後は、展望所に向けて境内を散策です。

 

いや~、初夏の銀閣寺は青もみじと苔のグリーンがとにかく美し!もみじのイメージがあまりなかったので、これは嬉しい驚き。f:id:kyotoburari:20200610215902j:plain

太陽がキラキラともみじを輝かせ、苔には木漏れ日が。もう歩いているだけで、新緑の癒し効果がすごい!

 

よいしょ、よいしょと階段をのぼりながら、展望所を目指します。

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自然の香りが心地良くて、ときおり深呼吸。手入れの行き届いた庭園を眺めながら、そんな幸せな時間をかみしめます。

 

洗月泉&義政愛用のお茶の井

 

お庭を歩いていると、小さな滝を発見!

 

それがこちらの、「洗月泉(せんげつせん)」。山から流れ落ちる水が、苔むした岩肌をつたい、東求堂や銀閣のある庭へと流れていきます。

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お寺の中で、水が循環する仕組みになっているなんて素敵。哲学の道の疎水をはじめ、銀閣寺周辺は豊かな水に恵まれているんですね。

 

さらに、義政が使用したと伝わるお茶用の湧き水「お茶の井」も。今でも、この湧き水を使ってお茶会が開かれるんですって!

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こんこんと湧き出るお水。どんな味がするんだろう?飲んでみたいな~。

 

お茶の井のすぐ横にあったのは「漱蘚亭跡(そせんていあと)」。んん?何だか不思議な石組み。

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いろんな景色を楽しみながらラストスパート、階段を登っていきます。

 

展望所から眺む銀閣寺&京の街

 

さぁ、いよいよ展望所に到着です!

 

銀閣寺のシンボル、観音殿に銀沙灘。生い茂る木々の向こうには、京都の街を一望することができます。まさに古と現代が融合した不思議な世界!

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京都には山の斜面に建てられたお寺も多く、銀閣寺をはじめ、圓光寺や常寂光寺のように展望を楽しめるお寺が数多くあるんですね。紅葉の時期には、赤く染まった景色も楽しめるのかな?

 

眺望を満喫した後は、登った山をどんどん下っていきます。

 

雅やかな竹の橋。すべてがグリーンの世界で、何だか夢心地。

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朝から、何人もの方がホウキで掃除をされていました。だからこそ、これだけ美しい庭園を保てているんだな~。しかも、すれ違う度に「おはようございます」と笑顔で挨拶までしてくれて、すごく嬉しかったです!

 

ふと境内を流れる小川に目をやると、シジミの貝殻を発見!えっこんな所に!?

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これ、シジミですよね?水質が綺麗だから、育っているのかな?銀閣寺産のシジミ、もしかしたらプレミアが付くかも(笑)

 

銀閣寺の御朱印&御朱印帳

 

参拝の最後には、御朱印をいただきます。

 

観音殿と書かれた御朱印。左下には、銀閣寺の正式名称「慈照寺」の文字も。

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この日は書置きタイプのみだったので、自分で御朱印帳に貼り付けます。

 

そして、銀閣寺の御朱印帳¥1300がこちら!銀色で銀閣を描いた素敵な1冊です。

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カラーも、緑、ベージュ、ピンク、赤、青と豊富なのが嬉しいですね。お参りの記念に1冊買ってみるのも良いかも!

 

今日は銀閣寺を巡ってきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

創建当時の美しい建築物はもちろん、新緑が香る豊かな自然の中を散策することで、心身ともにリフレッシュすることができました! ぜひ皆さんも 四季折々の表情が楽しめる銀閣寺に足を運んでみてくださいね。

 

銀閣寺

住所:京都市左京区銀閣寺町2

アクセス:京都市バス「銀閣寺道」から徒歩5分

駐車場:市営駐車場あり(乗用車1回1040円、40台)

拝観料:500円

拝観時間:夏季 (3月1日~11月30日)8:30~17:00、冬季 (12月1日~2月末日)9:00~16:30