春夏秋冬でさまざまな表情を魅せてくれる嵐山。まるで万華鏡のように移ろう景色は、いつ訪れても心を癒してくれます。秋は紅葉、春は桜、夏は青もみじ、冬はしっぽり庭園を眺める、なんてのも素敵。
今回、通算100回は嵐山を訪れた私が、おすすめしたいスポットをモデルコースでご紹介!庭園の美しいお寺をはじめ、人気の竹林散策やトロッコ列車にも乗っちゃう嵐山満喫モデルコースです♪
半日or丸1日観光したい方に合わせたプランになっているので、是非楽しい京都旅の参考にしてくださいね。
- 半日観光or1日観光に♪嵐山を遊び尽くすモデルコース
- 百人一首の舞台「小倉山」を渡月橋から眺めよう!
- 雄大な山々を望む庭園に息を吞む「天龍寺」
- 爽やかな竹林で心身リフレッシュ!
- 紅葉と苔がきらめく奇跡の楽園「常寂光寺」
- トロッコ列車で嵐山の四季を満喫
- 参道に降り注ぐ圧巻モミジ「二尊院」
- 静寂が包む苔むす山寺「祇王寺」
- 竹林の散策路を抜け野宮神社で縁結び♪
半日観光or1日観光に♪嵐山を遊び尽くすモデルコース
それでは早速、嵐山モデルコースをマップでご紹介!
JR嵯峨嵐山駅を出発し、渡月橋→天龍寺→竹林→トロッコ列車→常寂光寺→二尊院→祇王寺→竹林の散策路→野宮神社と嵐山の名所を巡るプランになっています。

赤〇は是非訪れて欲しいスポット、黄色〇は時間があれば立ち寄りたいスポット(一部秋の特別公開だけ拝観可)で色分けしました。
半日観光の方は、トロッコ列車には乗らず常寂光寺までのプランで2~3時間で楽しめますよ♪常寂光寺は秋は紅葉、春夏は青もみじが最高に綺麗な一押しのお寺です。是非嵐山に来たら参拝されてくださいね。
お食事は、嵐電嵐山駅から渡月橋の間にレストランが比較的豊富にあります。ブログでも嵐山の食事処やカフェを紹介しているので、検索してみて下さいね。
<嵐山へのアクセス>
JR山陰本線「京都駅」から「嵯峨嵐山」駅まで直通で17分。四条周辺にいる方は、乗り換えしながら阪急or嵐電で「嵐山」駅を目指すと、天龍寺すぐ近くに到着するので便利です。
百人一首の舞台「小倉山」を渡月橋から眺めよう!
嵐山に着いたら、まずは「渡月橋(とげつきょう)」へ!
ぽこぽことした木々が色づく秋の小倉山。川のせせらぎに耳を澄ませ、季節の移ろいを感じる穏やかなひと時。

小倉山といえば、百人一首でもよく詠まれていますよね。
藤原忠平の「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」も有名な歌。現代語訳は、「お前に人間の情がわかる心があるなら、もう一度天皇がおいでになるまで、散らずに待っていてくれないか。」
そう、本当に一瞬でも長く愛でていたい嵐山の紅葉。今日はこんな感じで、秋の嵐山を旅した時の写真を沢山載せるのでお楽しみに♪
雄大な山々を望む庭園に息を吞む「天龍寺」
渡月橋に別れを告げ、続いて目指すのは暦応2年(1339)創建の世界遺産「天龍寺(てんりゅうじ)」。

早くも美しい紅葉が出迎えてくれましたよ~。
天龍寺は、秋には通常より1時間早い7時半に開門するので、そこを目指してGOするのもオススメ。秋の嵐山は混雑必至なので、早朝からの移動が吉です!
天龍寺の所要時間は、メインの庭園だけ見て回ると40分程。お堂に上がったり、法堂で雲龍図を拝観するとそれ以上かかるので時間に余裕を持って拝観されてくださいね。
天龍寺の見どころは、何といっても嵐山を望む壮大な曹源池庭園(そうげんちていえん)。

山々をも庭園に取り入れた雄大さは、天龍寺ならではの魅力。池に反射する紅葉も、これまた美しく。眺めていると、心が穏やかに癒される特別な場所です。庭園の回りにはベンチがあるので、座って楽しむのもオススメですよ♪
庭園の奥は、素敵な散策路に。季節のお花を愛でながら歩くのも楽しいひと時。


天龍寺は、季節によって色んなお花が咲いているのも個人的に大好きなポイント!お花って心をほんわり明るくしてくれますよね。
お庭の頂上まで頑張ってのぼってと。下る時には、あっ竹林だ・・・!

そう、天龍寺のすぐ傍にはあの有名な竹林があるんですねぇ。その予兆だ!この京都感、ワクワクしちゃいますよね(笑)
それでは入口とは反対にある北門を出て、竹林を目指しましょう!
(ご参考)春と秋だけ拝観できる「宝厳院」も紅葉や新緑が美しいスポット!天龍寺から徒歩2分、お時間のある方は是非。
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
アクセス:京福電鉄「嵐山」駅前、JR「嵯峨嵐山」駅から徒歩13分、阪急「嵐山」駅から徒歩15分
拝観時間:8:30~17:00(受付終了16:50)
拝観料:庭園(曹源池・百花苑)500円、諸堂(大方丈・書院・多宝殿)は庭園参拝料に300円追加、法堂雲龍図特別公開500円
ライトアップ:なし
爽やかな竹林で心身リフレッシュ!
嵐山と言えば、青々とした爽やかな竹林ロードを思い浮かべる方も多いのでは?
すらりと伸びる爽快な竹から降り注ぐ木漏れ日。見上げれば、きらめく緑の葉の美しいことよ・・!

日本らしい風景美に心洗われる瞬間。空気も澄んでいる気がする。竹は落葉しないので、季節問わずこの景観が楽しめるのも嬉しいポイントです。
竹林を眺めながらのゆったりとしたお散歩は、何とも贅沢な時間。何も考えない、ただ京都の浸るリラックスした時間をご堪能ください。
ちなみに10時を過ぎれば人が増えて来るので、朝早くの散策がオススメ。20年前はインバウンドも少なくて、地元の人がお散歩してたり、のんびりした雰囲気だったんだけどなぁ。皆さんも、少しでも空いている時間帯を狙ってくださいね。混雑具合で癒され度も違うとはずだから・・!
紅葉と苔がきらめく奇跡の楽園「常寂光寺」
続いて向かうのは、私が嵐山で一番好きな場所「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」。半日観光の方も、是非ここまでは訪れてほしいところ!1日観光派は、次でご紹介するトロッコ列車乗車後に向かうのがオススメです。
常寂光寺の魅力は何かって、それはもうこのキラめく紅葉よ!

境内を覆い尽くさんばかりのモミジ達はもう圧巻!
色とりどりにまたたく紅葉。この色彩の美しさは、まさに自然が生み出す奇跡!

常寂光寺に参拝すると、「今年も京都で秋を満喫できた!」と心が満ち満ちるのです。それはもう、私にとっては特別な場所。
山の中腹にあるお寺なので、散策も楽くて。紅葉に染まる多宝塔の雅なこと!


5分程階段を上ると展望台があるので、ハイキング気分で登ってみるのもあり!
常寂光寺は苔も最高に美しいんです!なみなみと傾斜にそってうねる苔の海原。

ちょうど人力車のお兄さんが、お客さんを案内していました。
モミジに苔と、京都で堪能したいものが詰まっている常寂光寺は、ぐるりと見て所要時間は40分程。じっくり散策したい方は、もっとのんびりするのも素敵。慌てて観光したくなる気持ちを抑えて、お気に入りの場所にゆったり浸るのも旅の醍醐味というもの!是非皆さんのペースで散策を楽しんでくださいね。
(ご参考)常寂光寺は新緑の季節も最高に綺麗で。ブログで紹介しているので、是非ご覧下さい。
(ご参考)髪にご利益のある「御髪神社」は隠れた珍スポット。常寂光寺から徒歩5分、美しい髪を求める方は是非!
住所:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
アクセス:JR嵯峨野山陰線「嵯峨嵐山」から徒歩15分、京福電鉄「嵐山」から徒歩20分
拝観時間:9:00-17:00(16:30受付終了)
拝観料:400円
駐車場:なし
トロッコ列車で嵐山の四季を満喫
竹林を散策した後は、嵐山名物「トロッコ列車」に乗っちゃいましょう!
シューッと汽笛を鳴らし走るトロッコ列車は、旅情を誘う素敵な佇まい。

始発は嵯峨駅ですが、竹林からだと嵐山駅が最寄り駅。運賃は乗車区間に関わらず、片道880円。今回のモデルコースでは、嵐山駅発着(往復48分)でご案内していきますね。
素敵でしょ~。ガラス張りの開放感ある窓から、嵐山の絶景を堪能できます。

見所に着くと、車掌さんが車内アナウンスで解説してくれるのも楽しかったり。
保津川沿いをゆったり走るトロッコ。秋は紅葉、春夏は青もみじが綺麗なんですよ~。

嵐山観光の折り返し地点。綺麗な景色を楽しみながら、足も休ませられて一石二鳥(笑)
トロッコ列車は1時間に1本と本数が少ないので、お出かけの際は時刻表のチェックをお忘れなく!事前予約も可能なので、混雑する紅葉シーズンは予約が安心ですよ。
参道に降り注ぐ圧巻モミジ「二尊院」
常寂光寺を堪能した後は、お時間のある方は歩いて5分の「二尊院(にそんいん)」へ!

モミジ降り注ぐ開放感のある参道が気持ち良い!
迫力あるこの紅葉は「紅葉の馬場」と呼ばれ、人気の写真スポットなんですよ~。

釈迦如来と阿弥陀如来を祀ることから、二尊院の名が付いたそう。嵯峨天皇の勅願により、承和年間(834~848)に創建された歴史あるお寺です。
少し離れた場所にあるので、嵐山にしては人も少なめ。混雑が苦手でゆったり参拝したい方には心安らぐ場所です。
お堂に上がって、秋に染まる枯山水庭園を眺めてみたり。


ナンテンやススキで彩られた季節感溢れる手水。参拝客を目で楽しませてくれる粋な演出が素敵!
二尊院の所要時間は約30分(山奥にある伽藍まで行くと50分程)。日常の喧噪を離れ、のんびり参拝を楽しんでみてはいかがでしょうか?
住所:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
アクセス:京福嵐山本線「嵐山駅」から徒歩15分、JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」から徒歩19分
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:500円
駐車場:無料駐車場10台あり
静寂が包む苔むす山寺「祇王寺」
二尊院を出たら、細い路地を抜け歩いて5分の「祇王寺(ぎおうじ)」へ!小さな境内ながら、苔ともみじが美しい素敵なお寺です。
鳥がさえずり、静寂が包む庭園。ちょっと秘密にしておきたくなる、そんなお寺。

まるで隠れ家のような祇王寺は、平清盛の寵愛を受けた祇王が、清盛の心変わりによって都を追われ入寺した「悲恋の尼寺」。どこか儚げな美しさがあるのは、そのせいか。
ぽこぽことした苔が可愛くて。まるで星空に輝く紅葉も美しい!

祇王寺は一周して散策できる小さなお寺。たった5分で回れてしまうのだけれど、嵐山に来ると必ず足を運びたくなる癒しのお寺です。まさに唯一無二の存在。
お庭の片隅で見つけた苔の展覧会(?)!苔にも色んな種類があるんだなぁ。


風流で可愛らしい「つくばい」も。舞い落ちた葉っぱたちが秋の彩りを添えます。
四季折々の表情が楽しめる祇王寺。新緑の季節には、境内がモスグリーンに染まり再興に綺麗なんですよ~。皆さんも祇王寺で癒されてくださいね♪
(ご参考)
祇王寺から徒歩4分。秋だけ特別公開される厭離庵もオススメ!
(ご参考)祇王寺から徒歩9分。宝筐院も紅葉の彩り美しい穴場です。
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
アクセス:JR「嵯峨嵐山駅」、もしくは京福電鉄「嵐山駅」から徒歩25分
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:300円
竹林の散策路を抜け野宮神社で縁結び♪
お寺巡りでリフレッシュした後は、縁結びで有名な「野宮神社(ののみやじんじゃ)」へ!
ちょっとした穴場「竹林の散策路」を通って向かいます。綺麗でしょ~。

人力車会社が作ったというこの散策路。人力車の通り道としてはもちろん、普通に私達が通ることもできます。嬉しいことに空いているので、是非思い出の写真を撮っちゃってくださいね♪
さぁ、野宮神社に到着!

縁結びのご利益を授かれるとあって、参拝客も若い方が多いのが印象的。境内には願いが叶う「神石」や可愛いお守りもあるので探してみてくださいね。
小さな境内なので、コンパクトに10分もあれば参拝できる野宮神社。嵐山観光の締めくくりに、素敵なご縁をお願いしてみるもの良し!ですね。
(ご参考)野宮神社の見所詳細はこちらの記事でご紹介しています!
住所:京都市右京区嵯峨野宮町1
アクセス:嵐電「嵐山駅」から徒歩10分
拝観時間:終日
拝観料:自由参拝
駐車場:なし
野宮神社からJR嵯峨嵐山駅までは、歩いて10分。もう足がへとへと・・だと思うけど心はフル充電完了!といった感じかな?だといいな(笑)
今回ご紹介した嵐山モデルコースで、皆さんの京都旅が一層素敵なものになれば嬉しいです。それでは皆さん、素晴らしい旅を!